結婚や出産、そして育児などさまざまな事情から専業主婦を選択した女性にとって、もう一度社会に出て働くのはどのようなメリットがあるのでしょうか。正社員やパート勤務といった勤務形態の選び方によっても、得られるものには違いがあります。家事や育児との両立も考えなければなりません。そこで、専業主婦の再就職についてさまざまな観点から考えられるメリットについてまとめてみました。さらに、再就職とは異なる新しい働き方も紹介します。
主婦の再就職はチャレンジしやすくなっている!
働き方の多様化
結婚や出産を機に職場からいったん退いたけれど、もう一度働きたい。主婦の方には、そう思っている方も多いと思います。しかし長年のブランクや、有効な資格がないなどの理由から、再就職を不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
最近では、多種多様な働き方が生まれています。正社員だけではなく、パートや派遣、契約社員などさまざまな選択肢の中から、自分らしく働ける場所を選べるようになってきています。こうした働き方の多様化により、主婦の方の不安も取り除けるのではないでしょうか。
企業側の人材不足
近年、労働者人口の減少が話題になっていますよ。以前であれば、ブランクのある方は書類審査などで不利になることもありましたが、最近は仕事をする能力が認められさえすれば、ブランクがあっても採用されやすくなっています。
特に主婦の方は、育児と家事のマルチタスクによって業務を効率的に進める力を持っていたり、責任感も備わっているため企業側も安心して仕事を任せられる人材だといえます。
働き方改革による勤務体系の変化
男性の育児休暇なども受け入れられつつある今、育児をしながらの勤務も当たり前になってきています。働き方改革の推進により、フレックスタイム制を導入する企業の増加や、パートタイムに時短勤務、在宅ワークといった働き方の選択肢も増え続けています。
このように企業側の環境も変わってきていることにより、子どもの体調不良による欠勤など主婦の方の状況が理解されやすい世の中になっていることも、再就職において追い風になっているといえますね。
主婦が再就職で働きやすい職場を探す方法
自分が得意なことを分析する
いざ仕事を選ぶ際、自身にマッチした職場を選びたいというのが大きなポイントと言えます。ただしありがちな就職活動の失敗として、給料が良いから、短時間勤務OKと書いてあるから、というように安易な選び方をしてしまうことがあります。これでは自分の持っているスキルや特技などが考慮されず、せっかくのパフォーマンスを発揮することが難しくなってしまいます。
これまでの職歴や取得した資格など、自身のこれまでの経験を活かせる勤務先を探すために、まずは自分の得意なことを書きだしてみましょう。書き出したキーワードを元に情報収集していくと、今まで知らなかった適職やヒントが見つかるかもしれませんよ。
条件面は絶対に譲れないポイントを2つ挙げる
給与、勤務時間、勤務地、仕事内容、土日休みなど、仕事には様々な条件がありますよね。とはいえ、理想の条件全てを満たしている仕事はなかなかありません。まずは譲れない条件を2つに絞って、それ以下は優先順位をつけておくという方法はいかがでしょうか。
優先順位を定めることで、再就職先候補を絞り込みやすくなり、より効率よく情報収集や業界研究がはかどるようになります。
働きやすい職場に入るための方法
条件面は絶対に譲れないポイントを2つ挙げる
企業に提出する履歴書は、相手に響くように仕上げたいものです。履歴書には、自己分析をもとに出した得意分野を入れるようにしましょう。業界と自身のスキルを研究していれば、これまでの経験を活かせる職場が選べているはずです。履歴書内でその経験を強調することで、企業にあなたを雇用するメリットをしっかり印象付けられるというわけです。
また履歴書を準備しておくときに気をつけたいのが、いくつかの職場に応募するにしても全て同じ履歴書はNGだということです。業務内容がまったく同じ職場というのはありません。ですから各企業の特徴を研究した上で、それぞれの企業に合った応募理由や長所を書く事が大事です。
面接時の第一印象にこだわる
面接の半分以上は、第一印象が大事と言われています。たとえパートタイムの面接であっても、例外ではありません。面接では、清潔感のある服装や髪型、メイクを心がけましょう。業界ごとの面接対策などの書籍や、紹介サイトなども多く出ているため、比較的簡単に情報収集ができるかと思います。面接が決まった段階で、調べておきましょう。
一緒に働きたいと思われるかが最も重要
採用担当者も人間ですから、選考にあたって、あなたが一緒に働きたい人間だと思われるかが重要なポイントでもあります。例えば、家庭の事情などでフルタイム勤務が難しい場合でも、自分の都合ばかり並べ立てるのではなく、仕事へ前向きに取り組む姿勢をしっかりと見せましょう。これはできない、あれもできない、というよりは「週○○日、何時から勤務できます」「残業については事前に連絡いただければ○時間なら可能です」と言った風に、なるべく前向きに検討する姿勢を見せると好印象です。
よく聞かれる質問は答えを事前に考えておく
- 面接では、よく聞かれる基本的な質問があります。よく聞かれる質問は、あらかじめ予測しておくことで、面接本番でも落ち着いて応対できるほか、より強くご自身を印象付けるチャンスでもあるのです。以下の項目はよく聞かれることの多い質問です。自分ならどう答えるか、練習しておくといいでしょう。
・残業はできますか
・土日は入れますか
・再就職しようと思ったきっかけはなんですか
・どうしてうちを選んだのですか
・あなたの長所、短所を教えてください
・経歴を簡単に説明してくださいor自己紹介をお願いします
再就職に備えてやっておくべき準備
パソコン操作に慣れておく
全くパソコンを使わない職場を希望する場合は別ですが、業種問わずに昨今の仕事においては何かしらパソコンを使う職場がほとんどです。もし家にパソコンがあるのなら、最低限の操作は出来るようにしておく方が無難です。中でもオフィス系ソフトは特に利用する機会が多いですから、以前にwordやexcelの利用経験があるなら、思い出す程度に触っておくことが大切です。また今まで利用経験がなくても検索すれば練習はできるので、とにかくやっておいて損はないといえますね。
家族と家事の分担など相談しておく
再就職をする場合、専業主婦でいたときよりもご主人や、他の家族の協力が必要になります。時間の使い方や家事の分担、小さいお子さんがいるなら送り迎えなど、働き始める前に話し合っておくことが大事です。特に小さいお子さんがいる場合は、保育園などの送り迎えや急病時に病院に連れて行く場合など、何かあったときの対処などは決めておかないと、トラブルになる可能性もあるので、事前に話し合っておくことが重要です。
短期間の派遣で働く感覚を取り戻しておく
いきなり正社員やパートで継続的に働くのが心配な方は、リハビリ的な感じで働いてみるというのもひとつの手です。特に出産や育児などで、いったん職場から離れていたと言う方の中には、いきなりフルタイムで働くのは不安だという方も多いと思います。そんなときは最初からフルタイムで働くのではなく、短期間の仕事や、在宅ワークでの仕事から始めてみてもいいかもしれません。
まとめ
主婦の方の再就職に向けて、意識したいポイントや現状などをご紹介しました。今は昔と比べても、働き方の選択肢が増えた上に求人も多く、再就職しやすい環境ともいえます。
そうは言っても、シフトどおりに働くのが難しい場合や、今まで家にいたのに出社して働くことに心理的抵抗を感じる方もいらっしゃると思います。そんな時は、在宅ワークで働き始めてみると言うのはいかがでしょうか?
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