在宅バイトというと内職的なイメージがありましたが、ネットの普及やサービスの進化にともない、職種も働き方も変化しています。パソコンはもちろん、スマホやタブレットでも可能な仕事が増えるなど、その仕事の幅は広がりを見せています。そして、それは専門性の高い職種にまで及んでいるのです。従来なら難しかった仕事でも始めやすく、働く側の選択肢が豊富になったといえるでしょう。そこで今回は、ネットを使った在宅バイトについて解説していきます。
在宅バイトの種類はどんどん増えている
厚生労働省の業務委託によって調査された「在宅就業調査」によると、2013年の時点で何らかの在宅バイトを行っている人の数は、およそ126万4000人です。このうち、専業で就業する人は約91万6000人、副業にしている人は約34万8000人であることが分かっています。在宅バイトが働き方のスタイルとして定着しつつある背景には、ネットの普及があります。それにより、文書や音声、またはデータでのやり取りが可能なものであれば、ネットを活用しての外注化が進めやすくなったことが大きな理由でしょう。距離に関係なくスムーズな対応が可能で、仕事の効率化やコスト削減につながり、アウトソーシング化を図る企業が増えています。
一方、在宅バイトを始めた理由のアンケートでは「都合のいい時期、時間に働けるため」と回答した人が54.6%と、全体の半数以上にものぼります。在宅バイトの人口と種類の増加は、受注側と外注側のニーズが見事に合致した結果ともいえるでしょう。
在宅バイトにはどんな仕事があるの？
種類が豊富な在宅バイトには、実際どのようなものがあるのでしょうか。初心者でも始めやすいものでいえば、データ入力やテープ起こしなどがあります。データ入力は、紙媒体をデータ化して保管する目的のものが多く、既存の資料を見ながら文字を打ち込むのが主です。テープ起こしは記録媒体を聴きながら文字にしていく場合もありますが、音声データをネットで受信するなど、すべてネットで完結できる流れが増えつつあります。
文章を書くのが好きな人であれば、ライターが向いているでしょう。ライターは副業にしている人も多い職種で、自分の専門分野や趣味を活かした記事の執筆が可能です。
スキルや経験を生かせる仕事なら、WEBデザインやグラフィックデザインも在宅バイトとして増えています。大手企業の下請けとして仕事を受注できるチャンスもあり、安定収入を図ることも難しいことではありません。
＞さらに詳しくライターの在宅ワークについて知りたい方はこちら
在宅バイトには経験や資格が必要？
在宅バイトを始めるにあたって資格や経験が必要かどうかは、仕事の内容や種類によります。データ入力やライターは資格を求められることもない上に、未経験者でも始めやすいかもしれません。
WEBデザインやグラフィックデザインも資格は特に問われませんが、その代わり表現力とセンス、技術は必要です。クライアントの意向や要望を汲み取りながら形にしていく仕事なので、コミュニケーション能力も求められるでしょう。ただし、仕事をしながら経験を積むこともできます。
在宅バイトが可能な仕事は、経験や資格が不要なものは多いですが、仕事をしながら経験を積むことで収入を上げていくことは可能です。また、資格を取得することで高収入になるケースもあります。
経験や資格がなくても高収入が期待できる在宅バイト
経験や資格がなくても、初めから高収入が期待できる在宅バイトもあります。それは、在宅コールセンターです。さまざまな企業のコールセンターを自宅に作るというもので、専用のスペースとパソコン、ネット環境があればできます。専用のスペースといっても、電話中に周囲の雑音がカットできる環境があれば広さは問われません。実際に仕事をしている人は、一般的な住居の1室で作業している人がほとんどです。
在宅コールセンターは、基本的に1本の電話ごとに報酬が発生します。商品の受注やアポイントを獲得するごとに報酬が発生するシステムが取られているので、高収入を得やすいのです。空き時間を利用して行える仕事で、時給に換算すると800〜1,500円程度になります。慣れてくると、3〜4台のパソコンで20社ほどの企業の仕事を受けているという人もいます。在宅コールセンターの特徴は横のつながりができやすいことです。仕事の疑問点を確認しあったり、シフトを組んだりして協力でき、在宅でも孤独感や不安は少ない傾向があります。
クラウドソーシングに登録してみよう！
在宅バイトに興味はあっても、まだ未体験の人にとっては、どう始めたらいいか分からないかもしれません。そんなときにはクラウドソーシングサイトをチェックしてみましょう。ライティングやデザインなど自分がやってみたい仕事と「クラウドソーシング」を検索ワードで入力すれば、自分が求めているサイトを見つけることができます。無料登録できるサイトが中心で、仕事も豊富です。在宅コールセンターも無料で登録できます。実際に仕事をしている人の生の声や仕事の流れが確認できるサイトもあるので、安心です。やってみたい仕事があれば、まず無料登録してみましょう。
