電話を通じて会社とお客様の架け橋となり、大きなやりがいを感じられるのが「コールセンター」の仕事です。ただ、コールセンターの仕事に興味はあるものの「何となく難しそう」「自分に務まるのか不安」と感じてしまう人もいるかもしれません。実際のところ、コールセンターの仕事は難しいものなのでしょうか。ここでは、コールセンターの仕事の難易度について解説します。
難しいかどうかは会社次第！？
コールセンターの仕事が難しいかどうかは、基本的に「会社の業務内容や方針」によって異なります。そのため、業務未経験者であっても「簡単」だと感じる場合もあれば、経験者なのに「難しい」と感じる場合もあるのです。たとえば、未経験者でも日常的に車の運転をしており、ロードサービスを利用した経験があれば、ロードサービスのコールセンター業務は簡単に感じられる可能性があります。なぜなら、実際にサービスを利用したときの経験から、利用時の流れやコールセンターの対応などを具体的にイメージしやすいためです。 また、コールセンターの仕事は受信業務である「インバウンド」と、発信業務である「アウトバウンド」の2種類に大きく分けられます。インバウンドは主に問い合わせ対応がメイン業務となるため、過去に接客業などでお客様の話を聞いたり相談に乗ったりする機会が多かった人は、仕事になじみやすい傾向が強いと言えます。一方、新商品や新サービスの紹介などを行うアウトバウンド業務は、過去に営業経験を持つ人であれば、スムーズに業務を進めやすいでしょう。このような理由から、会社ごとの具体的な業務内容や方針によって、仕事の難易度は大きく変わってくるのです。
向き不向きによっても難易度は変わる！
仕事の難易度は会社だけではなく「個人の能力」によっても簡単だと感じたり難しいと感じたりする場合があります。具体的には「順序立てて説明するのが得意な人」は、コールセンターの仕事を簡単だと感じやすいでしょう。コールセンターの仕事はしっかりとしたマニュアルが用意されているケースも多く、研修期間中に必要な知識や対応の仕方を学ぶことができます。 そのため、業務未経験者であっても、順序立てて説明するのが得意な人であれば、研修で学んだ知識をスムーズにお客様に伝えることができるのです。さらに、説明が得意な人はクレームに発展しそうな場合でも、順序立てて冷静に話せるため、お客様の納得を得やすい傾向にあります。このような理由から、説明が得意な人は業務を簡単に感じられる可能性が高いのです。 それから「メンタルが強い人」も仕事を簡単に感じやすい傾向にあります。お客様からクレームを受けたり冷たくされたりすると、気持ちが落ち込んでしまう人もいるでしょう。しかし、気持ちが落ち込むと仕事に集中するのが難しくなったり、ほかのお客様への対応がおろそかになってしまったりする原因につながります。したがって、コールセンターの仕事を続けるには、スムーズに気持ちの切り替えを行うスキルが重要になるのです。気持ちが前向きだったり切り替えが早かったりする人であれば、仕事が自分に向いていると考えることができるため、業務が難しいと感じにくい傾向にあります。 反対に、コールセンターの仕事を難しいと感じやすいのは「説明するのが苦手な人」です。いくら知識や経験が豊富であっても、お客様にきちんと説明が伝わらなければ、スムーズに業務が進まない可能性があります。すると、自分の力不足を感じたり、仕事が向いていないと考えたりして、業務が難しいと思ってしまうケースも少なくないのです。
働きやすいコールセンターを探すには？
業務が簡単だと思えるかどうかは「クレームの数」「職場環境」「人間関係に恵まれているか」などの点も、深く関わってきます。働きやすいと感じられる職場を見つけるには、これらの要素をしっかり下調べしておくのが肝心です。働きやすいコールセンターを見つけるための方法は、以下の2つが挙げられます。 1つ目は「派遣会社や人材エージェント」を利用し、会社を紹介してもらうという方法です。派遣会社や人材エージェントは就業先の業務内容や職場の雰囲気など、さまざまな情報を把握しています。そのため、基本情報に加えて疑問点や不安な要素などをしっかりと聞き出したうえで、働く職場を選べるのが魅力です。会社の詳しい情報を知っておくと、安心して仕事を始められます。 2つ目には「会社の口コミをチェックする」という方法が挙げられます。ホームページや求人票などで得られる情報には限りがあり、詳しい業務内容や職場の雰囲気などは、実際に入社してみないとわからないことが多いものです。こうしたときに、会社の実態を知るうえで大いに役立つのが口コミです。その会社で現在働いている人や過去に働いていた人の意見に目を通すと、ホームページや求人票では伝わりきらなかった情報を知ることができます。ただし、口コミの内容は必ずしも真実ばかりとは限りません。口コミの内容をどう解釈するかは、あくまでも読み手の判断次第です。口コミの情報は鵜呑みにせず、意見を総合的に判断するように心がけましょう。
なるべく難易度の低い仕事を探そう！
会社次第で仕事の難易度は大きく異なります。そのため、コールセンターの仕事を探すのであれば、会社ごとの業務内容や方針などをしっかりチェックしておくのが大切です。仕事探しのポイントを把握して、自分に合う働きやすい会社を見つけましょう。
