年度末を控えた転勤族の妻にとって、ご主人の異動辞令が出るかどうかが最大の関心事ではないでしょうか。自分が働いているなら、職場にも報告をして引き継ぎなどを進めるとともに、荷造りや掃除、役所への届け出、子どもがいれば転校準備などの引越し準備に忙殺されてしまいます。そんななかで、次の転勤先の求人情報など見る暇もないでしょう。家計のためには間を開けずにすぐにでも働きたい気持ちがあるかもしれませんが、多くの場合、引越しをして落ち着いてから就職活動を始める人が多いようです。
そこで、転勤族の妻におすすめの仕事とはどんなものがあるか、また、インターネットを利用した在宅ワークなどについて紹介します。
転勤族の妻におすすめ!医療事務
医療事務は、病院やクリニックなどで清潔な環境の下で座ったまま仕事ができ、重労働などもないため年齢に関わらず女性が長く働ける職種として人気です。仕事内容は、医師のカルテにより厚生労働省で決められた医療費の点数計算を行い、診療報酬明細書を作成して健康保険組合や自治体などに費用請求する手続きです。勤務先の規模にもよりますが、窓口の受付対応や患者さんの案内や誘導、会計なども行うことがあります。
正規の職員ならフルタイムになりますが、パートなら午前のみ、午後のみ、またはシフトを組むことになるでしょう。子どもの年齢に合わせて時間帯を選ぶことや、扶養枠内で働くこともできるため、女性にとって働きやすい環境と言えます。
医療機関の多い地域なら、病院や医院などのホームページ、ハローワークや求人の折り込みチラシなどでも医療事務の募集が見つかるでしょう。
介護や看護など現場に携わる仕事も
介護や看護の仕事は常に人材が不足している状況で、これからの超高齢化社会においてもニーズが高いため、転勤先でも働き口も豊富にあり、たくさんの求人を見つけられるでしょう。特に看護師などの資格保持者は時給も高く、経験が長いベテランで夜勤がこなせるなら重宝されるでしょう。医療機関だけでなく、老人ホームや介護施設の求人も増えています。
介護士、ケアマネージャー、生活支援員などの介護職や福祉関係の募集も絶えることはありません。特に介護ヘルパーは充足している状態とは言えず、随時募集しているところが多いです。資格があればどこに行っても活躍できることでしょう。
在宅ワークで働くという選択
転勤族の妻が右も左もわからない土地で友人を作るには、地元で就職活動をしてパートやアルバイトなどで働くのが手っ取り早いです。しかし、その土地の環境や家庭の状況によるところも大きく、交通の便が悪い、子どもが小さい、預け先がない、子どもの送迎が必須など何かしら就職を阻害する要因もあるものです。ただ、転勤は会社で負担してくれる以外の出費も大きいため、少しは家計を助けるために働きたいと思う人もいるでしょう。
そんなときは、在宅ワークで働く選択肢があります。インターネットを使ってオフィスに出勤せずに自宅などで働く方法をテレワーク、働く人をテレワーカーと呼びます。このような就業スタイルなら、転勤族の妻の仕事にうってつけです。職種は、ライター、デザイン、データ入力、アンケート、オンライン講師など多種多様な仕事があります。インターネットとパソコンがあれば、場所に関係なく収入を得ることが可能です。
過去のキャリアを活かして自分の得意ジャンルの技術や知識を売る出品サービスなどもあります。いろいろと探してみるとさまざまな活躍の場があることがわかるでしょう。TwitterやFacebookなどのSNSで情報発信をするのが好きな人は、ブロガーやアフィリエイトに挑戦するのも良いかもしれません。ただし、すぐには収入には繋がりにくいため、最初から本業とするのは難しそうです。
着実に在宅のまま時給制で働きたいと思うなら、コールセンターやテレアポという選択もあります。インターネットやパソコンがなくても、これなら電話さえあればどこでも仕事ができますね。
自分に合った働き方を見付けよう
転勤先に大きめの人気ショッピングモールなどがあれば、販売員、飲食店スタッフ、スーパーのレジや品出し、清掃スタッフなどのさまざまな求人が出ているため、職種にこだわらなければ豊富に求人があります。しかし、家族の世話で家を空けづらい、病気療養中、出産前後など、外で働くことができない人は、現在の状況を鑑みて無理のない自分に合った方法で働くのが一番です。
外で働いている人は、ほかの土地に転勤するときは仕事も辞めることになるでしょう。人間関係も最初からやり直しです。転勤先に影響されずに継続して働いて収入を得たいと思うなら、在宅ワークもひとつの方法です。これならどこに行っても長く続けることができ、ベテランになればなるほど稼ぐためのノウハウも身につくため時給単価も上がります。将来性のある仕事として転勤族の妻にもおすすめです。
また、自分で仕事量を選ぶこともできるため、スキマ時間に収入を得たい会社員の副業としても人気です。仕事内容は、簡単にできるものから専門の資格が必要なものまで多岐にわたります。
なかでも、自宅でコールセンターやテレフォンアポインター業務ができるテレワーカーなら、会社に所属しながら在宅で業務が可能です。仕事を始めるにあたり、パソコンやヘッドホンとマイクが一体化したヘッドセット、携帯などの必要な機材を支給しているクラウドソーシングサービスもあります。マニュアルなども整備されていて、難しい知識や資格を必要としないため取り組みやすい点も魅力です。テレワーカーとして自分の世界と可能性を広げてみませんか?