在宅ワークとは、自宅にいながらでも請け負える仕事のことです。家事や育児と仕事を両立できたり、プライベート空間でリラックスしながら行えたりするため、在宅ワークを選ぶ人は増えています。中でも注目が高まっているのが「英語を生かせる在宅ワーク」です。訪日外国人が増えていることもあり、翻訳など英語のスキルを持つ在宅ワーカーへの需要が生まれています。ここでは、英語の能力を生かせる在宅ワークにはどんなものがあるのかを紹介します。
企業サイトやマニュアルの翻訳
英語ができる在宅ワーカーには翻訳の仕事がおすすめです。特に、企業サイトやマニュアルの翻訳は企業にとっても急務であり、多くの求人を見つけられるでしょう。翻訳の仕事が増えてきた背景には、グローバル化社会と密接な関係があります。時代とともに企業のターゲットは国内のみにとどまらず、海外市場に進出するケースも増えてきました。そのため、自社サイトの英語版を制作する作業が不可欠になってきたのです。また、販売店からオンラインショッピングに消費の中心が移行している傾向も見逃せません。Webで手軽に商品を購入できる時代では、消費者の国籍、住所に関係なく商品を訴求できます。ただし、そのためには消費者の使用言語に合わせたショッピングサイトの開発が必須です。世界でも広い地域で使用されている英語は企業のグローバル化において重要な言語です。自社に英語を操れる人材がいない企業から、翻訳の需要は高まっています。そのほか、メディアでの影響力が強い英語動画サイトを日本語に翻訳するなどの仕事も在宅ワーカー向けです。日英翻訳・英日翻訳ともにニーズがあるので、英語ができる在宅ワーカーの選択肢は広がっているといえるでしょう。高単価の仕事としては、商品マニュアルやビジネス契約書などの翻訳が挙げられます。これらの作業では語学力だけでなく専門知識が求められます。作業の難易度が上がるぶん、翻訳者の見返りも大です。
オンラインの英会話講師
在宅ワークとして「英会話講師」の仕事も人気です。かつて、英会話教室は「教室型」が中心でした。駅前などにある教室へと生徒は通い、設定されたカリキュラムを学んでいくのが一般的な教室型の授業内容です。しかし、教室型だと近隣に教室がないと通えないという大きなデメリットがありました。そこで、英会話教室は教室型からSkypeなどでレッスンを受けるオンライン型にシフトしています。その結果、講師も在宅で授業を行えるようになり、在宅ワーカー向けの求人が増えてきました。英会話講師のメリットはなんといっても給料の高さでしょう。人に教えられるほどの語学力がある人材は貴重です。専門性の強い仕事だけに、講師は好待遇が期待できます。また、生徒の語学上達に貢献でき、成長を見守っていけるやりがいも手に入れられます。注意点としては「教室によって求めている語学力が異なる」点です。たとえば、初心者相手に簡単な日常会話を教えていく教室では、講師に求められるレベルも低くなります。基本的な英語を問題なく教えられる能力があれば、十分に仕事をこなせるでしょう。しかし、ビジネス向けの英語となれば、講師もさらに難しい単語や言い回しを習得していなくてはいけません。また、生徒たちの意識も高くなるため、より複雑な質問が飛んでくると予想できます。英会話講師を始める際には、講師も自らのレベルに合った職場を選ぶようにしましょう。
英語での在宅コールセンター
スピーキングやヒアリングに問題がない人なら「在宅コールセンター」の仕事もチェックしてみましょう。多くの企業が外国人向けのコールセンターを設置しているので、在宅ワーカーにも活躍のチャンスが広がっています。こうしたコールセンターの主な業務は「インバウンド型」と「アウトバウンド型」に分かれます。まず、「インバウンド型」とは中長期的に顧客を取り込むため、間接的な方法で見込み客に営業をかける方式です。たとえば、「説明会の実施」「有益な情報の発信」などはインバウンド型の営業にあたります。インバウンド型のコールセンターではすでに見込み客に届けた情報に関する電話対応が中心となります。かかってきた電話を受け、説明会の申し込みを受け付けたり、疑問点に答えたりするのが主な業務です。インバウンド型コールセンターは対応をマニュアル化しやすく、使用するフレーズが固定化されてくるので初心者におすすめです。一方、「アウトバウンド型」とは見込み客への商品のセールストークなど、より直接的な営業活動を指す言葉になります。コールセンターにもマニュアルは存在しますが、見込み客からどのような反応が返ってくるかは予想がつきません。「購入意欲のない相手にセールスをする」場面も増えるため、インバウンド型以上の英語力が求められます。そのかわり、アウトバウンド型は成約を受けたことによる報酬も出るため、高収入につながりやすいことも特徴です。
自分の英語スキルにあった在宅ワークを選ぼう
「英語を生かせる在宅ワーク」といっても、仕事の種類や内容によって求められるスキルが違ってきます。長続きするためには、自分の能力に合った在宅ワークを選ぶことが重要です。英語を使った在宅ワークは業種が広がっているので、じっくりとリサーチして高収入につなげましょう。
