結婚したあとも夫婦共に働くというケースは少なくありません。収入が増えるというメリットがある一方で、突然の環境の変化には苦しい選択を余儀なくされる場合があります。
たとえば、旦那様の突然の転勤。今住んでいる場所から遠くに離れた場所に行かなければならなくなってしまったとき、どうするか考えていますか？心配だから、今の仕事を辞めてしまったほうがいいのかな？なんてことを思っていたりはしませんか？
今回のこのコラムでは、旦那様の転勤が決まった際に考えておかなければならない点をいくつか紹介していきます。
単身赴任という選択もある
いきなりの転勤で遠くに行ければならなくなってしまった場合、今ある環境を手放さなければなりません。
単身赴任という選択肢を取る方の多くは「妻が正社員で、止めるのがもったいないから」という理由のほかに「子供を転校させたくない」という理由もあります。突然の環境の変化への困惑は、大人よりも子供の方がずっと大きいはずです。子供のことを考えるならば、やはり既に築き上げた今の環境に残る方が良いでしょう。
ただ、単身赴任というのは、旦那様との二重生活になりますので、経済的にも生活的にも負担が大きくなります。
もしもそんな負担が心配の方は、ご家族に助けを求めてみるか、もしくは金銭的な面で単身赴任手当が出るかどうかを会社に確認を取ってみるといいでしょう。
また、Skypeなどを用いることで、どれだけ遠くにいても簡単にビデオ通話などでこまめにコミュニケーションをとることができます。そうすれば子供と話すことができますし、お互いの近況は顔を合わせて確認し合えるので、精神面での負担は大分軽減されることでしょう。
旦那の転勤先で求職をする！心がけるべきこと
「旦那の転勤先に一緒に行く！」そう決意し、今の職場を離れて、転勤先の場所で新たに求職しようとする場合、心がけるべき点があります。
求職の際、履歴書に退職の理由として「一身上の都合で退職」と書いたりしていませんか？
会社側としては、以前の会社をどうして辞めなければならなかったのか、自分から辞めたいと思って辞めたのか、それとも辞めざるを得ない理由があったのかということを知りたいのです。それなのに「一身上の都合」だけでは、どちらなのか判断できません。面接の場で言えば済む話なのですが、履歴書での印象はその後の面接全体にも影響するので、退職理由についてはうやむやにせずにはっきりと明記しましょう。
旦那様の転勤による退職が原因で求職する場合、その面接で「旦那さんの転勤は再びありえますか」と聞かれることがあります。もしも旦那様との相談のうえ、今後しばらくはないだろうと思われる場合は、普通に「ありません」と答えましょう。旦那様が今後転勤する可能性がある場合は「人事異動が○○月なのでその時になると状況が変わる可能性もあります」と答えておけば大丈夫です。
転勤先で求職する場合は、今後についても考える必要があります。何度も転勤しなければならない職種の場合は厳しいかもしれませんが、たった一度の転勤だという場合は、いっそのこと環境を切り替えてみるのもいいかもしれません。
旦那の転勤が決まったら！検討すべきことをご紹介
旦那様の転勤が決定し、いざそれに合わせて行動に移す際、いくつか検討しておくべきことがあります。
求職する場合は、極力同じような職種を選ぶようにしましょう。ただでさえ身の回りの環境が急激に変化してしまうなか、職種まで変えてしまうと、さらに負担が増すことになります。
とはいえ「旦那の転勤に合わせて心機一転したい」という方もいるでしょう。そのような場合は、焦らず転勤先の環境に慣れてから手を付けるようにしましょう。環境の変化というのは、負担もありますが、同時にチャンスでもあります。全くの新天地で、今までしたことのない勉強や新たな資格を取得すれば今後の道にも幅ができます。
また、退職を機にフリーランスという働き方も検討してみましょう。今後さらに旦那様の転勤が続いてしまう可能性がある場合、会社などの団体に属さないフリーランスであるならば、柔軟に動くことができます。
在宅で働くなら場所は関係ない
旦那様が転勤することになり、今の仕事を辞めるか悩んでいる方。転勤先の地で自分が何をしたいか、再び転勤してしまう可能性があるのか、子供は急激な環境の変化に困惑してしまわないか、何をするにしても考えなければならないことはたくさんあります。
心機一転もしたいから、今とは違う仕事がしたい。でも、慣れない土地で、慣れないことをするというのは不安だから思い切った決断も下せないなどの想いもあるでしょう。そんな方におすすめなのが「在宅ワーク」です。在宅ワークとは、インターネットを介して時間や勤務場所を気にすることなく柔軟に働くスタイルのことをいいます。勤務場所を気にしないというのは、つまり自宅でも仕事をすることができるということであり、通勤というものがありません。
連絡に関してはパソコンや電話などでやり取りをし、また業務についても個人のペースが尊重されるので、職場環境に左右されてストレスを感じることも少なくなります。そして何より、今自分のいるそこが職場となるので、いくら旦那様の転勤に巻き込まれたとしても柔軟に対応することができます。ほかにも、子育てや家のことと両立しやすいので、何か新しいことを始めたいという方にとっても、在宅で働けるというのは大きなメリットとなりえるでしょう。
個人でのびのびと働きたい…そのような方はぜひ「在宅ワーク」という新しい働き方に注目してはいかがでしょうか。
