専業主婦だけど働いてみたい、家事や育児の隙間時間にも働きたい、といった考えを持つ主婦は少なくありません。そこで注目されているのが在宅ワークです。しかし、一言で在宅ワークといっても、さまざまな種類の仕事があります。自分に合った働き方をするためにも、どんな仕事があるのかを知っておきましょう。4つのジャンルに分けて、代表的な仕事を紹介します。
【ジャンル1】成功すれば稼ぎやすい在宅ワーク
うまく運営することができれば、サラリーマンを大幅に超えるほどの収入が得られる仕事です。収入を得られるまでに時間がかかったり、うまくいかなければ努力の割に収入が少なかったりするリスクがあるものがほとんどです。このジャンルの代表的な仕事を6つ紹介します。 1つ目は「ネットショップ運営」です。自分自身が経営者となって、お店をネット上に開き、お客様に商品の販売をします。お店を開くことに難しそうな印象を感じる人は少なくありませんが、実はそう難しくはありません。ネットショップを立ち上げるためのツールや仕組みは、ネット上に数多く公開されており、簡単な操作や手続きでお店を開くことができます。中には無料で利用できるツールもあります。ネットショップで販売する商品は自分で用意しなければなりませんが、すでに売りたい商品があるのであれば、ネットショップの開設は可能です。ポイントはその商品が世の中のニーズに合っているか、安定して供給できるか、といったことになります。 2つ目は「アフィリエイト」です。アフィリエイトとは、自身のサイトにて企業の商品・サービスを紹介し、契約が成立した場合に収入が得られる仕組みをいいます。例えば、自分のブログでクレジットカードの紹介をし、併せてクレジットカードの広告を掲載するとします。そして、そのブログを見た人が、広告を経由してクレジットカードを契約すると、仲介料として報酬が発生します。契約が発生すればするほど、多くの報酬が得られるのが特徴です。また、ブログ記事は一度作成すればネット上に残り続けるため、質の良いブログを構築してしまえば、定期的にメンテナンスを加えるだけで継続して利益が発生することも目指せます。広告は、一般的には「ASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)」と呼ばれる業者が提供しているものを利用します。ASPは誰でも登録可能です。ブログも無料で作ることができるので、ある程度のパソコン操作ができれば参入できます。ポイントは、いかに質の高い魅力的なブログを構築できるか、ということになります。 3つ目は「ユーチューバー」です。YouTubeに動画を投稿してお金を稼ぎます。報酬が発生する仕組みは広告収入です。動画の下などに広告を掲載することで、広告収入が生まれます。広告収入は動画のPV(再生回数)が多いほど増えるため、より多くのPVが得られるように動画を作ることが大切です。ユーチューバーの中には、自身の動画に顔を出している人もいますが、必ずしも顔を出さなければならないわけではありません。その動画のPVが得られれば収入は発生するわけですから、ポイントは、いかに膨大なPVが得られる魅力的な動画を作ることができるか、ということになります。 4つ目は「LINEスタンプ販売」です。チャットアプリとして有名なLINE。ここで利用するスタンプを自作して販売します。パソコンで絵を描いたり、写真を合成したりして、オリジナルのスタンプ画像を制作します。自分で画像を用意できない場合は、業者に依頼することも可能です。画像が用意できたら「LINE Creators Market」にアクセスし、必要事項を記入して投稿します。審査を通過すると、いよいよスタンプの販売開始です。スタンプは必ずしも売れるとは限りませんが、ヒットすると数百万単位の収入が得られることもあります。ポイントはいかに魅力的なスタンプが作れるかにかかっています。 5つ目は「インターネットを利用した転売」です。安く仕入れたものを、仕入れ価格よりも高い値段で販売します。この差額が収入になります。仕入れ先は、オークションやリサイクルショップ、ホームセンター、家電量販店、古本屋、古着屋など、あらゆる場所が対象です。中には、日本では販売されていないものを、海外から取り寄せている人もいます。販売先はネットオークションやフリーマーケットを利用する人が多いです。仕入れ値よりも高く売れる商品を探し出せる能力と「目利き」が必要となります。 6つ目は「投資」です。具体的には、株式投資、FX、不動産投資などがあります。投資を始めること自体は非常に簡単です。株式投資やFXであれば、ネット上で口座を作るだけで、すぐにでも始めることができます。しかし、投資を成功させるためには、十分な資金と知識や経験が必要です。投資で利益を出すことは、決して簡単ではありません。初心者が投資をする場合は、勝つことよりも負けないことを意識することがコツです。やるのであれば、負けてしまっても生活に支障が出ない程度の金額でスタートすべきです。 以上6つの方法は、どれも大きく稼げる可能性のあるものです。しかし、やれば絶対に稼げるというものではありません。これらの方法だけを頼りにするのではなく、ほかの仕事と並行して行うことが大切です。
【ジャンル2】隙間時間を活かせる主婦向けの在宅ワーク
家事や育児などで毎日忙しく、ちょっとした時間を利用して働きたい、という主婦に最適な仕事です。基本的には、専門知識や技術は求められないので、すぐにでも始めることができます。代表的な仕事として5つ紹介します。 1つ目は「覆面調査員」です。お客さんを装って指定のお店を訪問し、サービス内容や店員の接客態度などを調査します。リサーチ会社が募集している場合が多く、登録はインターネット上で出来る場合が殆どです。「覆面調査員」という名前から怪しいイメージを抱く人が多いのですが、この仕事は、お店やサービスに対する第三者的な評価という貴重な価値を生み出しています。覆面調査員は、報酬が得られると同時に、無料で食事ができたり、エステなどのサービスを受けたりすることができる点も魅力的です。ただ、地域によっても募集の数に大きな差があり、安定した仕事にはならないのがネックです。 2つ目は「ポイントサイト」です。ポイントサイトとは、広告の閲覧や、クレジットカードや保険などの登録をすることでポイントが発行されるサイトをいいます。獲得したポイントは現金にすることができます。仕組みは広告収入と同じです。ポイントサイト運営会社は、ユーザーが利用した広告から広告収入を得ます。そしてその一部をユーザーにポイントとして還元しています。ユーザーからすれば、広告を自ら利用し、広告収入を得る形になるため、自己アフィリエイトと呼ばれることもあります。良くても、お小遣い程度で、まとまった収入は望めません。 3つ目は「アンケートサイト」です。その名の通り、アンケートに答えることで報酬がもらえます。アンケートの内容としては、普段利用している化粧品、購入したことのある食べ物、お金の使い方などありふれたものが多いです。難しいことを聞かれるわけではないので、誰でも簡単に取り組めます。1つのアンケートから得られる収入は小さく、これも良くてもお小遣い程度の収入しか望めません。 4つ目は「フリマサイト」です。自宅にあるものをネットから販売することで、利益を得ることができます。初心者の場合は、まずは不用品から始めてみるのがいいでしょう。自分にとっては不要でも、他人によっては価値のある場合もあります。売れるかどうかわからないものでも、とりあえず出品してみることがコツです。 5つ目は「自分が撮影した写真を販売すること」です。写真の売買が行えるサイトがあるので、そこに写真を投稿します。写真を気に入った人が購入することで、口座にお金が振り込まれる仕組みです。投稿する写真は、必ずしも一眼レフカメラで撮影した高度なものである必要はなく、スマホで気軽に撮ったものでも投稿できます。 これら5つの仕事は、基本的に単価は低めになります。そのため、それなりの金額を稼ぐのであれば、数をこなすことが重要です。1つだけを選ぶのではなく、複数の仕事を同時に行うのが良いでしょう。いずれの仕事も簡単な作業なので、同時並行も難しくはありません。
【ジャンル3】初心者からでも着実に稼げる在宅ワーク
特別な知識や技術は持ち合わせていないけれど、じっくりと時間をかけて、しっかりと稼ぎたい人におすすめの仕事です。代表的なものを4つ紹介します。 1つ目は「在宅のコールセンター」です。電話上でさまざまなやり取りを行う仕事になります。コールセンターにおける電話には、大きく2つに分けることができます。1つ目は「アウトバウンド業務」です。アウトバウンドは「出ていく」という意味で、こちらから対象者に向けて電話をかけます。具体的な業務内容としては、セールスやアンケート調査などがあります。知らない人に電話をかけることに対して抵抗を覚える人が少なくないのですが、対象者があらかじめ決まっていることや、マニュアルが用意されていることなどから、それほど難しい仕事ではありません。2つ目は「インバウンド業務」です。こちらは「入ってくる」という意味で、かかってきた電話に対応します。具体的な業務内容としては、商品・サービスの注文受付や相談窓口などがあります。 2つ目は「ライティング」です。記事を執筆することでお金を得ることができます。文章を書くことに苦手意識を持つ人は少なくありません。しかし、それほど難しい仕事ではありません。在宅ワークにおけるライティングは、主にwebライティングを意味します。ネット上の記事は、誰もが閲覧する可能性があるため、わかりやすい文章が最優先されます。そのため、小説のような文才は必要ありません。また、記事の執筆は、多くの場合、ネット上に既にある情報をもとに行います。そのため、執筆にあたり、特別な知識はそれほど求められません。日本語が書け、最低限のパソコン操作が行えるのであれば、特に問題なく取り組むことができます。報酬は成果報酬型です。多くの記事を書けば書くほど、報酬を手にすることができます。 3つ目は「テープ起こし」です。文字起こしと呼ばれることもあります。インタビューや講演会などの録音された音声を聞き取り、それを文字にしていく仕事です。よほど専門性の高い内容の音声でない限り、特に専門知識などは必要ありません。ある程度の速さと正確性でタイピングができれば取り組むことができます。テープ起こしには主に3つの方法があります。1つ目は「素起こし」です。音声をすべて文字にします。「あー」や「えー」などのような意味をなさない言葉も文字にします。2つ目は「ケバ取り」です。「あー」や「えー」といった言葉を取り除いて文字を起こします。一般的な文字起こしはケバ取りで行われます。3つ目は「整文」です。ケバ取りを行い、さらに会話特有の表現を文語体に直します。整文は単価が高くなる分、それなりの技術が求められます。初心者は素起こしやケバ取りに取り組むのが良いでしょう。短時間でかなりの量を起こせるようにならないと安定した収入にはなりません。 4つ目は「データ入力」です。数字や文字などをパソコンに入力していきます。書かれてあることをそのままパソコンに入力するだけなので、基本的なパソコン操作が行えるのであれば誰でも働けます。しかし、データを入力するフォーマットは多様です。OfficeのWordやExcelの場合もあれば、会計ソフトに入力することもあります。できる限りさまざまなソフトに慣れておくことが大切です。また、データ入力は1件あたりの単価がやや低めなので、データ入力で稼いでいきたい場合はタイピングスキルの向上を目指しましょう。
【ジャンル4】持っているスキルで稼ぐ在宅ワーク
すでに専門的なスキルを持っているのであれば、それを活かして仕事をすることができます。ここではイラストレーターとしての知識やノウハウがある場合と、高度なITスキルを持っている場合を紹介します。 イラストレーターとしての知識やノウハウがある場合、DTPやデザイン関係の仕事、LINEスタンプの販売などが行えます。DTPは、DeskTop Publishing(デスクトップパブリッシング)の略で、日本語では「机上出版」と呼ばれることがあります。具体的には、パソコン上でデザインを作り、それを実際に印刷する仕事です。パソコンが十分に普及する以前は、印刷物を制作するまでに、版下の作成や製版など、さまざまな工程を経る必要がありました。ここには数多くの人が関わり、多くの時間を費やさなければなりません。しかし、パソコンが普及したことで、印刷物の作成に必要な工程をすべて一人で行うことが可能となります。DTPはDTPデザイナーとDTPオペレーターに分けることができます。DTPデザイナーは、文章や写真、レイアウトといった印刷物のデザインを作成する仕事です。在宅ワークとしてDTPに携わる人の大部分はDTPデザイナーです。DTPオペレーターはDTPデザイナーが考案したデザインを修正し、最終的なデザインデータを作る仕事です。 在宅ワークとしてデザイン関係の仕事をする場合は、webデザインに関するものが多いです。企業や個人からの要望をもとに、webサイトの構成やレイアウト、色合いなどを総合的に考案し、webサイトのデザインを作り上げます。webデザイナーの仕事はあくまでもデザインの考案であり、プログラミングなどは行いません。デザイン構成に最低限必要な、HTMLやCSSは使うものの、デザインに関する知識やノウハウがあれば取り組める仕事です。 イラストで勝負したい場合は、LINEスタンプがあります。先ほども紹介したように、LINEスタンプは自分でデザインを考え、それを自分で販売することができます。しかし、LINEスタンプを販売したい人に対して、デザイン案を販売することも可能です。LINEスタンプは実際に売れるかどうかわからない面が強くありますが、LINEスタンプを求めている人を対象に販売するのであれば、売れる確率は上がるでしょう。 システム開発やアプリ開発に関する高度なITスキルがある場合は、そのスキルを武器に収入を得ることができます。在宅ワークとしてシステム開発をする場合、webサイトの構築に関する案件が多いです。具体的には、ECサイトの運営、商品の登録作業、キャンペーンの作成などがあります。また、webデザインの考案をすることも少なくありません。プログラマーとwebデザイナーを兼任すると考えればわかりやすいでしょう。 アプリ開発は、案件を受注して行う場合と、自分でアプリを作って販売する場合の2つがあります。受注する場合は、企業や個人の指示に従ってアプリを開発します。成果に対して報酬をもらうことができるので、手堅く稼ぐことができます。自分でアプリを作る場合は、Google PlayやApp Storeなどで販売します。売れるかどうかはわかりませんが、当たれば大きな収入が得られます。
主婦が稼ぐのにおすすめなのはテレワーク!
以上、さまざまな種類の在宅ワークを紹介しましたが、継続的かつ着実に稼ぐ在宅ワークがしたいのならテレワーク、中でも需要が大きい在宅のコールセンターの仕事が最適です。その理由として3つ挙げることができます。 1つ目は、働いた分しっかりと稼げることです。コールセンターには、時給制と成果報酬型の2つの報酬タイプがあります。時給制は、働いた時間に応じて報酬が決まる方式です。コールセンターの時給は一般的なバイトと比較するとやや高い傾向があります。成果報酬型は、商品の販売やサービスの契約受注など何らかの成果を上げた場合にのみ報酬が発生する方式です。成果を上げることができなかった場合、報酬はありませんが、1件当たりの報酬は高いです。時給制であれ成果報酬型であれ、やればやるほど収入が増えるので、安定的に稼ぐことができる仕事です。さらに、時給制の案件と成果報酬型の案件を掛け持ちすれば、成果報酬型で大きな報酬を狙うと同時に、時給制で確実に稼ぐといった働き方もできます。 2つ目は、継続して働くことでスキルアップできることです。基本的に、コールセンターで働くにあたって、最初は専門的な知識などは必要ありません。基本的な電話の仕方やマナーなどは、コールセンターが用意している研修で学ぶことができます。そのため、初心者でも安心してスタートすることが可能です。そして実際にオペレーターとして働きながら専門的な知識も無理なく身に付けていくことができます。しかし、中には高度な知識が求められる仕事もあります。例えば、法律事務所の電話秘書をする場合、社会常識やマナーを身につけているのは当然のこととして、ある程度の法律に関する知識も必要です。このように、コールセンターの仕事には、初心者向けのものから上級者向けのものまで幅広くあります。長くコールセンターの仕事を続ければ、自分の成長を実感できると共に、それに見合った報酬を得ることができるようになるのです。 3つ目は興味関心に応じて仕事を選択できることです。コールセンターにはさまざまな案件があります。お客様の愚痴を聞くだけの愚痴聞きサービスや商品を売り込んでいく営業電話、困っている人に解決策を提示する窓口案内など、仕事内容は多様です。電話を使って仕事をするという点では共通していますが、仕事内容は案件により大きく異なります。自宅に居ながらにして、興味関心に応じた仕事を選択できるのは、コールセンターの大きな魅力です。特にやりたい仕事が決まっていなくても、コールセンターには数多くの案件が用意されているため、とりあえず登録してから案件を探すのもよいでしょう。 以上のように、コールセンターの仕事は、継続的かつ着実に稼げる在宅ワークです。頑張ってみたけれど大した収入は得られなかった、というようなことにはなりません。在宅ワークで本当に稼げるのか不安がある、在宅ワークで失敗した経験があるといった方は在宅のコールセンターの仕事を考えてみましょう。