コールセンターでのアルバイトは、ほかの職種に比べて時給が高く人気の仕事です。一方で、離職率が比較的高い職種でもあります。これからコールセンターで働こうと考えている人であれば「どんなところがきついのか」について事前に知っておくことは非常に大切です。そこで、今回はコールセンターのアルバイトをするうえで「きついと感じるポイント」を紹介します。
コールセンターの仕事がきついといわれる理由とは?
コールセンターの仕事は大きく分けて、顧客からかかってくる電話に対応する「インバウンド」と、こちらから電話を発信する「アウトバウンド」の2種類に分けられます。インバウンドとアウトバウンドでは行う業務内容がかなり違うため、それぞれにきついポイントがあります。 まず、インバウンドに関しては「クレーマーの対応が大変」という点です。勤務している会社の商品やサービスにもよりますが、どんなサービスにも一定数のクレーマーは存在します。このクレーマー対応では「罵詈雑言を浴びせられる」「商品とは関係のない個人的な誹謗中傷を受ける」などの場合もあります。もちろん、大多数の顧客は節度を持った対応をしてくれますが、仕事をしていればどこかのタイミングで現れるので事前に心構えをしておきましょう。 次に、アウトバウンドに関しては「ノルマがある」という点です。これも会社の業務内容や方針によって異なりますが、多くの会社では「1日に〇〇件の電話をかける」もしくは「〇〇件のアポイントを取る」といったノルマがあります。ノルマが達成できない場合、時給が下がったり上司に詰められたりするような場面もあるでしょう。こうしたノルマは多くの人にとってストレスとなるため、きついポイントのひとつになります。もっとも、ノルマを課しているような会社では、ノルマを達成した場合に時給が上がったり、賞与をもらえたりするようなところがほとんどです。「目標がある方がやる気が出る」というタイプの人にとってはピッタリの仕事です。
きついと感じてしまいやすいのはどんな人?
コールセンターでの仕事を「きつい」と思ってしまう人にはいくつか共通点があります。まず「人から言われたことを気にしてしまいがちな人」です。コールセンターでは1日に何十人~何百人の人と電話越しで会話をすることになります。なかには、言葉の汚い人や心無い言葉を投げかけてくる人もいるでしょう。そういった人から言われたことを「気にして引きずってしまう人」はコールセンターでの仕事に向いていないかもしれません。むしろ「こんな人がいたんだけど、酷いよね!」といって友人や知人と話すことで発散することが出来る人がコールセンターに向いています。 また「感受性が高い人」や「繊細な人」もコールセンターでの仕事をきついと思ってしまいがちです。こうした人は「見ず知らずの他人の言葉なんて気にしない」と割り切ることができず、ストレスを溜め込んでしまう傾向にあります。過去に言われたことをいつまでも引きずっていてはコールセンターでの仕事はできません。「仕事だから」と割り切って対応できる人がコールセンターに向いているでしょう。
きつい仕事を乗り越えるためには?
コールセンターでの仕事は多くの人が「きつい」「しんどい」と思ってしまう職種です。しかし、きついコールセンターでの仕事でも乗り越えてしまえばそれほど苦にはなりません。むしろ、クレーマーが来たときに「腕の見せ所」と思えるようになればコールセンターでの仕事もやりがいのある仕事に変わります。上記で紹介したようなきついポイントを乗り越えるには「マニュアルを徹底的に覚える」「先輩からしっかりと学ぶ」「わからないことがあったらすぐに聞く」といった基本的なことを徹底しましょう。 特に、コールセンターでの仕事が初めてという人はマニュアルを徹底的に頭に叩き込むことから始めるのが大切です。多くの会社ではコールセンターでの電話対応にスクリプト(原稿)を用意しています。用意されたスクリプトを暗唱できるほどに読み込めば、いざ電話に出るときでもしっかりと対応することができるでしょう。また、電話対応に慣れるには「とにかく場数を踏む」ことが重要です。クレーマーへの対応も場数を踏めば慌てず適切な対応をすることできるようになります。初めのうちは言われたことを気にし過ぎず「すべては経験」と思って取り組むと気が楽になるでしょう。
対策すればコールセンター業務をこなせる!
「コールセンターのアルバイトをしてみたいけど、きつくないか心配」という人はたくさんいます。また、友人や知人でコールセンターでの仕事をしていた人から「きついよ」と言われている人もいるでしょう。しかし、コールセンターでのきついと感じるポイントは、しっかりと事前に対策することで十分、乗り越えることが可能です。特に「コールセンターでの仕事で何がきついか」を事前に知っているだけでも大きな違いがあります。クレーマーがいることやノルマがあることを知っていなければ「仕事がきつい」と思ってしまうのも無理はありません。「コールセンターってどんな仕事なのか」「何がきついのか」を知ったうえで、コールセンターでの仕事に挑戦してみましょう。