「あなたは現在の給料に満足していますか?」と質問されて「はい」と答える人は少ないのではないでしょうか。今現在の生活には困らないかもしれませんが、老後が心配だったり、もっと趣味にお金を使いたいという人もいるでしょう。
実際、給料が安いことにメリットなどなく、デメリットの方が多いのは事実。例えば、もっと良いアパートやマンションに住みたくても家賃が高くて手が出なかったり、女性が結婚相手に求めるものランキングの上位に「収入」があったり、趣味や資格などやりたいことができなかったりと、数えればきりがありません。
そこで今回は「もっと稼ぎたいと思っても、どうしたらいいの?」とお考えのあなたに向けて「収入を上げていく方法」について、一緒に考えていきたいと思います。
そもそも給料が安いと判断する基準は?
「給料が安い」と感じる基準に関しては、人によって金銭感覚も異なるので判断がしにくいところ。例えば月給25万円もらっていても、少ないと感じる人もいれば満足している人もいるでしょう。
そのため、給料が安いと判断する明確な基準を定めることはできませんが、一つの目安として厚生労働省の「賃金構造基本統計調査の概況」というものがあります。これでは性別・年齢・職種・学歴・企業規模・雇用形態などに分かれた、平均賃金を確認することができます。
以下のグラフは、性別および年齢階級別の平均月収になります。
参考:厚生労働省「平成 29 年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに作成
いかがでしたか?これにより自分と同年代の平均月収が把握できたかと思います。もしその金額より自分の月収が下回っていたら、給料が安いと判断する一つの目安になるのではないでしょうか。
では次に、主な産業・性別の平均月収についても見てみましょう。
参考:厚生労働省「平成 29 年賃金構造基本統計調査の概況」をもとに作成
こちらは年齢による違いもありますので、あくまでも目安になりますが、自分の職種がどの程度の収入を得られるかの参考にしてください。実際には、企業規模・学歴・雇用形態・勤続年数・役職などによっても月収は変わります。
安い給料を「高くする」方法は?
上記のグラフと比較しても、自分の給料が安いと感じる場合、どうやって収入を増やせば良いのでしょうか?もちろん何かしらのアクションを起こさない限り、収入が増えることがないのは確かです。ではどんな対処をすればよいのか。ここからは安い給料を「高くする」方法について考えてみましょう。
1.現職を頑張る
スキルを身につける
会社によっても異なりますが、中には「資格手当」などを設けているところもあるでしょう。会社の業務に関わる資格やスキルを身につけて、会社からの評価を得ることで昇給や手当を狙うのは、リスクも少なく一番正当な手段ともいえるのではないでしょうか。ただしスキルを身につけるにも勉強や訓練など、それなりの努力と時間が必要です。
昇給交渉
現職で給料を上げる方法として、上司に「昇給を交渉する」方法もあります。しかし、それなりの「実績」が伴わないまま上司に交渉しても、昇給する判断材料がないので難しいのが現実。交渉する際は、それに見合うだけの成果を上げてから実施するようにしましょう。
残業で稼ぐ
通常の勤務時間に比べ、残業時間の時給は高く設定されているので、多く残業をすればそれだけ給料も上がります。しかし「働き方改革」の影響で、残業が制限されている企業もあるでしょう。
それに残業のし過ぎは、身体的にも決して良いものではありませんので、適度に行うようにしましょう。もしサービス残業が当たり前のようであれば、なによりも自身の体調を優先して判断することをおすすめします。
2.転職する
もし今働いている企業で、これ以上の賃金アップが望めないようなら「転職」も視野に入れましょう。同職種で今よりも好待遇な企業があれば、狙ってみるのも一つの手段です。職種を変える転職の場合は、そもそもの基本給が良く、自分の経験やスキルに合った職種なら良いと思います。
ただし厚生労働省の調べによると、平成29年中の転職者で前職に比べて給料が上がった割合は、全体の約36%(1割以上給料が上がった人は約25%)、それ以外は「変化なし・下がった」との結果になっています。
参考:厚生労働省「転職入職者の賃金変動状況」
3.節約する
もしも家計で十分に節約されていない部分があれば、支出を減らすことで現在の給料でもやりくりできる可能性があります。家計の中でも、無駄な出費ができやすい項目と対策法をいくつか挙げてみます。
1.食費・・・外食を減らす、廃棄している食材を減らす、おやつの制限など
2.小遣いや娯楽費・・・必要のない出費が多くないかよく確認する
3.子供にかけるお金・・・余分なオモチャや衣類などに使っていないかよく検討する
4.光熱費・・・常時必要としないコンセントは抜く、入浴時間の短縮、節水など
5.通信費・・・ネットや携帯電話のプランを見直す
4.副業をする
「働き方改革」の影響で残業が制限される会社も増えましたが、代わりに大企業でも「副業」を認めるところが増えてきました。副業は効率次第で、生活を大きく変える魅力を持っています。特に現在では通信環境の発達により、在宅でもできる副業が数多くあり、ハードルも低くなっています。
在宅ワークは通勤時間のロスもなく、自分の好きな時間で活動ができるため、男女問わず多くの方が活躍する人気の仕事です。仕事の幅も広く、中には月収20万円以上稼ぐ方もいます。
そのほか在宅ワークをすることで、本業のスキルアップにもつながり、相乗効果をもたらす場合もあります。自分の適性、または伸ばしたいスキルに合わせて選んだり、効率よく稼げる仕事を選んでみるのも良いでしょう。
まとめ
今回は「給料が安い」「もっと稼ぎたい」と思っている方に、対処法をご提案いたしました。ほとんどの場合は時間がかかったり、何かしらのリスクを考えなくてはいけませんし、また節約して生活を切り詰めるにも限界がありますよね。
その点「副業」は、自分の空いた時間を有効活用しながら、スキルアップもできる上に、収入にも早く・大きくつながります。在宅でできる副業で、この「収入源を増やす」というのが最も取り組みやすい稼ぎ方ともいえるのではないでしょうか。