「子育てと両立できる仕事を探している」
「この先も同じ仕事を続けられるか不安」
女性が仕事を選ぶことにおいて、長く続けられるかどうかは重要な指標です。安定した収入はもちろん、業務の内容や職場の労働環境など、仕事を選ぶうえでは今後の将来性も含めて考慮しなければなりません。
本記事では、経験者からの聞き取り調査をもとに、女性が長く続けられる仕事をランキング形式で紹介していきます。40代や50代などの年齢ごとのランキングも紹介しているため、これからの仕事探しに役立ててみてください。
注目!
この記事はこんなアナタにおすすめ!
- 長期的に子育てと両立できる仕事を探している人
- 今と同じ仕事を続けていけるか不安に思っている人
目次
【総合】女性が長く続けられる仕事ランキング
【総合】女性が長く続けられる仕事ランキング |
1位:医療事務 |
2位:歯科助手 |
3位:WEBエンジニア |
4位:WEBデザイナー |
5位:WEBライター |
6位:地方公務員 |
7位:介護士 |
8位:保育士 |
9位:美容師 |
10位:営業やセールス |
1位:医療事務
女性が長く続けられる仕事ランキングの第1位は「医療事務」です。病院の受付業務やカルテの作成、診療報酬の請求など、医療現場での事務作業を担当します。
医療事務の仕事に就くためには?
医療事務の仕事に就くためには、調剤薬局事務や診療報酬請求事務能力認定試験などの民間団体主催の資格を取得する方法が一般的です。
医療事務の仕事のメリット
医療事務の仕事は、病院がなくならない限り存続し続ける仕事であるため、時代や場所に影響されることなく働き続けることができます。
2位:歯科助手
女性が長く続けられる仕事ランキングの第2位は「歯科助手」です。施術で使用する器具の洗浄や歯科衛生士の治療の補助、会計などの事務作業を担当します。
歯科助手の仕事に就くためには?
歯科助手の仕事に就くためには、専門資格の取得などは必要ありません。ただし、民間主催の歯科助手資格を取っておくことで就職で有利に働くケースがあります。
歯科助手の仕事のメリット
歯科助手の仕事は、医療事務と同様、全国どこでも働き口があり、時代に限らず需要のある仕事であるため、中長期的に働き続けることができます。
3位:WEBエンジニア
女性が長く続けられる仕事ランキングの第3位は「WEBエンジニア」です。WEBサイトの設計において、システムの構築やバグの解消などを担当する仕事です。
WEBエンジニアの仕事に就くためには?
WEBエンジニアの仕事に就くためには、未経験の場合であれば、独学で学習を進めるか、プログラミングスクールに通ってスキルを身に付けるのが一般的な方法です。
WEBエンジニアの仕事のメリット
WEBエンジニアの仕事は、パソコンさえあれば、いつでもどこでも業務を行うことができるため、リモートワークがしやすい仕事であるといえます。
4位:WEBデザイナー
女性が長く続けられる仕事ランキングの第4位は「WEBデザイナー」です。WEBサイト全体のデザインやUIUX(サイトの使いやすさ)の設計を担当する仕事です。
WEBデザイナーの仕事に就くためには?
WEBデザイナーの仕事に就くためには、エンジニアと同様、独学で学習するか、オンラインスクールなどでスキルを磨いていくのが一般的な方法です。
WEBデザイナーの仕事のメリット
WEBデザインの仕事は、サイトのデザイン以外にも、紙の印刷物や広告バナーの作成など、類似した業界への転職がしやすく、使いどころが多いスキルといえます。
5位:WEBライター
女性が長く続けられる仕事ランキングの第5位は「WEBライター」です。企業の所有するWEBメディアへの記事の納品や取材記事の代筆などを担当する仕事です。
WEBライターの仕事に就くためには?
WEBライターの仕事に就くためには、ランサーズやクラウドワークスなどのクラウドソーシングサービスから、案件を受けて実績を積んでいく方法が一般的です。
WEBライターの仕事のメリット
WEBライターの仕事は、専門的な資格が必要ないことに加えて、募集している案件数が多いため、未経験者や初心者でも気軽に始めることができます。
6位:地方公務員
女性が長く続けられる仕事ランキングの第6位は「地方公務員」です。地方自治体の役所における受付業務や市民の相談対応などを担当する仕事です。
地方公務員の仕事に就くためには?
地方公務員の仕事に就くためには、地方公務員試験に合格する必要があり、試験内容や受験資格などは地域や分類にもよって異なります。
地方公務員の仕事のメリット
地方公務員の仕事は、絶対になくならない仕事であることに加えて、リストラに遭う心配もないため、就職さえできれば定年まで安定した収入を得ることができます。
7位:介護士
女性が長く続けられる仕事ランキングの第7位は「介護士」です。老人ホームやデイサービスなどの施設において、高齢者の介護や生活支援を担当する仕事です。
介護士の仕事に就くためには?
介護士の仕事に就くためには、一般的には介護士の資格を取得する方法が一般的ですが、身体介護をともなわない業務であれば、無資格者でもなることができます。
介護士の仕事のメリット
介護士の仕事は、少子高齢化が進む日本においては、これからも需要が上がり続ける仕事であり、機械化が難しい仕事でもあるため、今後の将来性も期待できます。
8位:保育士
女性が長く続けられる仕事ランキングの第8位は「保育士」です。保育園や幼稚園に預けられて来る子供の面倒を見ながら、成長を助けるのが主な仕事内容です。
保育士の仕事に就くためには?
保育士の仕事に就くためには、国家資格でもある保育士資格を取得するのが一般的な方法です。所定の専門教育を修了するか保育士試験に合格する必要があります。
保育士の仕事のメリット
保育士の仕事は、子供の成長を助けるやりがいを感じられることに加えて、女性従業員が多いため、子育てや産休などにも理解があることが大きなメリットです。
9位:美容師
女性が長く続けられる仕事ランキングの第9位は「美容師」です。美容師だけではなく、エステティシャンやネイリストなども女性人気が高い仕事です。
美容士の仕事に就くためには?
美容師の仕事に就くためには、所定の養成学校で美容師資格を取得したうえで、国家試験に合格し、一般的には2年から3年の実務経験を積む必要があります。
美容師の仕事のメリット
美容師の仕事は、女性からの人気が高く、おしゃれやファッションに関わることができるため、やりがいやモチベーションを持って働きたい場合におすすめです。
10位:営業やセールス
女性が長く続けられる仕事ランキングの第10位は「営業やセールス」です。電話や対などで商品やサービスの営業活動を行い、制約やアポイントを取る仕事です。
営業やセールスの仕事に就くためには?
営業やセールスの仕事に就くためには、難しい条件などはありません。資格やスキルの取得なども必要なく、未経験者でも就職しやすい職種の一つといえます。
営業やセールスの仕事のメリット
営業やセールスの仕事は、未経験でも就職が可能ことに加えて、本人の努力次第では、インセンティブなどの成果報酬から高い収入を見込むことができます。
女性が長く続けられる仕事の特徴
特徴1:身体を酷使しない仕事
女性が長く続けられる仕事の1つ目の特徴としては「身体を酷使しない仕事」が挙げられます。
とりわけ、力仕事の多い運送業や建築業など、肉体的な労働を必要とする仕事などは、体力に自信のない女性にとっては長く続けることは難しいといえます。
体力や腕力に自信がある時期には問題ありませんが、加齢による体力の衰えなどは男女を問わず必ず直面する問題でもあるため、一生を通して続けられる仕事にはおすすめできません。
特徴2:離職率が高くない仕事
女性が長く続けられる仕事の2つ目の特徴としては「離職率が高くない仕事」が挙げられます。
社員の平均勤続年数や離職率などは、有価証券報告書や会社四季報などから簡単に確認することができるため、会社を選ぶときには必ず目を通しておきましょう。
ただし、離職率が高いからといって必ずしも危ない仕事であるとは限りません。成長産業などは一般的な業界よりも人材の流動が激しく、企業や独立での退職という可能性も考えられます。
特徴3:男女差に偏りがない仕事
女性が長く続けられる仕事の3つ目の特徴としては「男女差に偏りがない仕事」が挙げられます。
身体を酷使しないということに加えて、男性と比較して女性の割合が明らかに少ない業界では、女性が定着しにくい何らかの原因があると考えて良いでしょう。
一般的な仕事に比べて勤務時間が極端に長かったり、深夜や早朝など不規則な時間帯での勤務が多かったりなど、仕事の特性や労働環境を考慮したうえで、職場を探すことが重要です。
特徴4:柔軟な働き方ができる仕事
女性が長く続けられる仕事の4つ目の特徴としては「柔軟な働き方ができる仕事」が挙げられます。
働き方改革が進む昨今においては、フレックスやリモートワークなど、場所や時間に縛られない仕事に就きたいというニーズが増えています。
とくに女性の場合、出産や育児などの問題から週5日フルタイムで出勤することが難しくなってしまうため、柔軟な働き方ができる仕事や職種に人気が集まりやすい傾向があります。
特徴5:AI(人工知能)には代替できない仕事
女性が長く続けられる仕事の5つ目の特徴としては「AI(人工知能には代替できない仕事)」が挙げられます。
AIの発展が急速に進む昨今、今後は機械的な処理や作業については、人工知能を搭載したシステムによって機械化が進んでいくことが予見されています。
そのため、今後は仕事を選ぶうえでも、誰でもできる単純作業のような仕事よりかは、なるべく知的労働を必要とする専門的な仕事に将来性を感じている方々が多いようです。
【40代】女性が長く続けられる仕事ランキング
【40代】女性が長く続けられる仕事ランキング |
1位:介護職 |
2位:事務職 |
3位:接客業 |
4位:営業職 |
5位:プログラマー |
40代の女性が長く続けられる仕事ランキングでは、上位3位に介護職、事務職、接客業がランクインしており、初心者でも取り組みやすい仕事に人気が集中している傾向にあります。
一方、5位にはプログラマーがランクインしていることから、40代からでも地道にスキルを磨くことによって、クリエイティブやIT業界の専門職に就いた事例などもあります。
【50代】女性が長く続けられる仕事ランキング
【50代】女性が長く続けられる仕事ランキング |
1位:事務職 |
2位:顧客対応(カスタマーサポート) |
3位:家事代行サービス |
4位:受付員 |
5位:梱包や検品などの軽作業 |
50代の女性が長く続けられる仕事ランキングでは、上位3位に事務職、顧客対応、家事代行サービスがランクインしており、40代と同様に、スキルが要らない仕事に人気が集中しています。
また、5位にランクインしている梱包や検品などの軽作業は、肉体労働ではあるものの、力作業が少ない仕事かつ、機械的にこなせる業務であるという理由から人気を集めているようです。
女性が長く続けられる仕事に就くためには資格が必要?
医療系の資格
医療系の仕事に必要(有利)な資格 |
理学療法士 |
作業療法士 |
歯科衛生士 |
調剤薬局事務 |
診療報酬請求事務能力認定試験 |
医療系の資格が必要な仕事としては、理学療法士や作業療法士などの仕事が挙げられます。就業するためには専門資格の取得が必須とされているのが一般的です。
医療関連の仕事には、国家資格とも呼ばれている難関資格の取得が条件となっていることが多いため、未経験の場合であれば相応の学習時間が必要になります。
しかし、調剤薬局事務や診療報酬請求事務能力認定試験などの医療事務の資格は、他の資格と比較して取得のハードルが低い傾向にあるため、未経験者からの人気を集めています。
士業系の資格
士業系の仕事に必要(有利)な資格 |
弁護士 |
税理士 |
司法書士 |
行政書士 |
社会保険労務士 |
士業系の資格が必要な仕事としては、公認会計士や中小企業診断士などの仕事が挙げられます。医療関係の仕事と同様、資格が必須とされているのが一般的です。
資格を持っていなければ就業できないというデメリットがある反面、定年退職がないため、体力に問題がなければ生涯現役で仕事を続けることもできるでしょう。
また、不況などの経済変動にも影響を受けにくく高収入を期待することができるうえ、経験さえ積むことができれば、独立やフリーランスでの開業なども視野に入れることができます。
事務系の資格
事務系の仕事に必要(有利)な資格 |
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト) |
給与計算実務能力検定 |
日商簿記検定 |
秘書技能検定 |
ビジネス文書検定 |
民間企業の事務や経理などの一般的な事務職では、専門資格の取得が必須とされているケースはそこまで多くはありません。
ただし、給与計算実務能力検定やMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)などの資格を取得しておくことによって、就職や転職で有利に働く場面があります。
資格の取得や合格などは、自己学習のゴールとしてモチベーション管理に役立つだけではなく、やる気や就業意欲のアピールにもつながるため、積極的にチャレンジしていきましょう。
クリエイティブ系の資格
クリエイティブ系の仕事に必要(有利)な資格 |
ITパスポート |
基本情報技術者試験(FE) |
応用情報技術者試験(AP) |
情報セキュリティマネジメント試験(SG) |
プロジェクトマネージャー試験(PM) |
WEBエンジニアやWEBデザイナーなどのクリエイティブ系の仕事にも、資格の取得が必須とされている仕事はほとんどありません。
また、IT業界は人手不足が顕著な業界でもあるため、未経験であっても基礎的なスキルとビジネスマナーさえ整っていれば、採用の間口は広いといえるでしょう。
しかし、資格さえ取得することができれば誰でもなれる仕事というわけでもないため、独学での学習と計画的な学習時間の確保が必要になることなどは、あらかじめ理解しておきましょう。
女性が長く続けられる仕事選びのポイント
労働条件や環境が整っている職場
女性が長く続けられる仕事を選ぶうえで重視したいポイントの1つ目としては「労働条件や環境が整っている」というものが挙げられます。
勤務時間や安定した収入などはもちろんのこと、産休や育休への理解、生理休暇やリフレッシュ休暇など、女性にフォーカスした福利厚生にも注目しましょう。
時間や場所を問わずに働ける職場
女性が長く続けられる仕事を選ぶうえで重視したいポイントの2つ目としては「時間や場所を問わずに働ける」というものが挙げられます。
公務員や医療事務など、資格が必要な仕事の場合には難しいかもしれませんが、クリエイティブ系の仕事であれば、リモートワークが可能な職場も多くあります。
シフトや勤務形態の融通が効く職場
女性が長く続けられる仕事を選ぶうえで重視したいポイントの3つ目としては「シフトや勤務形態の融通が効く」というものが挙げられます。
子供の体調不良や幼稚園の送迎などから勤務が不規則になってしまうことが予想されるため、急なシフト変更などにも柔軟に対応してくれる職場を探しましょう。
キャリアやスキルアップにつながる職場
女性が長く続けられる仕事を選ぶうえで重視したいポイントの4つ目としては「キャリアやスキルアップにつながる」というものが挙げられます。
昨今では女性管理職の割合も増えているため、資格取得をサポートしてくれる環境や女性管理職が多い会社を中心にリサーチを行なってみることをおすすめします。
同年代の主婦やママが在籍している職場
女性が長く続けられる仕事を選ぶうえで重視したいポイントの4つ目としては「同年代の主婦やママが在籍している」というものが挙げられます。
同年代の女性が多いということは、それだけ女性の従業員が働きやすい仕事といえるため、面接時には女性スタッフの比率や定着率などを聞いておくと良いでしょう。
女性が長く続けられる仕事に就職するには?
興味のある仕事を見つける
女性が長く続けられる仕事に就くためには、興味のある仕事を見つけるところから始めるのが一番です。
紹介してきて仕事は一例にすぎないため、まずは自分自身で世の中には一体どのような仕事があるのかを徹底的にリサーチすることが重要といえます。
キャリアプランを明確にする
興味のある仕事を見つけた後は、その仕事における自身の将来像やキャリアプランを明確にすることが大切です。
とりわけ、長期的に続けていきたいと考えているようであれば、その仕事の先にはどのようなキャリアが待っているのかをあらかじめ検討しておきましょう。
専門資格やスキルを身に付ける
興味のある仕事とキャリアプランが固まった後は、専門資格やスキルを身に付けておくことをおすすめします。
未経験でも就業可能な仕事はたくさんありますが、長く続けていきたい場合、資格やスキルを取得しておくことで、昇進や昇格のスピードも早くなるからです。
まとめ:20代〜30代では専門職が、40代〜50代では事務職が人気
今回は、経験者からの聞き取り調査をもとに、女性が長く続けられる仕事をランキング形式で紹介していきました。
調査の結果、女性が長く続けられる仕事の特徴としては、以下のような条件があることがわかりました。
- 身体を酷使しない仕事
- 離職率が高くない仕事
- 男女差に偏りがない仕事
- 柔軟な働き方ができる仕事
- AI(人工知能)には代替できない仕事
また、20代〜30代の女性では、医療事務や歯科助手などの専門職に人気が集まり、逆に40代〜50代の女性では、一般事務や軽作業などの初心者でも手を出しやすい仕事に人気が集まっています。
女性が仕事を選ぶときには、基本的な給与や労働環境に加えて、福利厚生の充実やシフトにおける融通の効きやすさ、同年代の女性の割合などを参考にしながら、職場を選んでいくのがおすすめです。