仕事をする以上、人間関係のトラブルはつきものです。性格や意見が合わない人と日常的に顔を合わせていると、どんどんストレスはたまっていくでしょう。また、自分に原因がないケースでも、他人の諍いに巻き込まれてしまうことはあります。特に、働く女性は厄介な問題に直面しやすいと言えます。職場が自分に合っていないと感じたら、働き方を見直してみるのもひとつの方法でしょう。この記事では、職場の人間関係に悩む女性の割合と、対処法について解説します。
職場の人間関係に悩む女性の割合とは
「キャリコネニュース」2017年6月の記事によると、職場の人間関係に悩む女性は6割以上だと判明しました。調査は20代から40代の女性501人を対象にインターネット上でのアンケートで行われました。実に、働く女性の過半数は何らかのストレスを同僚に感じながら職場に通っているということになります。
女性の回答を見ていくと「同僚には過剰に気を遣う」という意見が目立ちました。気難しい同僚に囲まれたり、性格的に自分を主張できなかったりする女性はコミュニケーションに困ってしまうようです。また、「気軽に話しかけられない」などの距離感についての悩みもたくさん返ってきました。距離感はそれぞれであり、親しげに話しかけられて喜ぶ人もいれば、不愉快に思う人もいます。相手によって態度を切り替えていくのに疲れ、精神的に落ち込んでしまう女性も少なくありません。
人間関係を円滑にするコツ！悪口を言わない
職場では無意識のうちに同僚の怒りを買い、不要なトラブルを招きがちです。人間関係を円滑にするコツを学んで、同僚とのコミュニケーションに役立てましょう。代表的なコツとして「悪口を言わないこと」が挙げられます。人の悪口をいうとケンカの火種になりやすいものです。自分では「ちょっとからかっただけ」「冗談のつもり」程度の軽口であっても、言われた本人は不快に感じるかもしれません。そもそも「悪口を言わない」のが最良の選択肢なのです。
また、悪口で盛り上げっているような場所も避けて過ごすように心がけましょう。周囲に同調して相槌を打っていただけなのに、「いつのまにか悪口の主犯にされていた」といったトラブルは後を絶ちません。本当の主犯は立場に弱い人に責任を押し付けて逃げてしまう可能性もあります。「悪口でコミュニケーションを取る」習慣は厳禁だと肝に銘じましょう。
深入りすると良いことはない
コミュニケーション能力に自信があり、「他人と仲良くなるのが上手い」と自覚している人ほど、見逃しやすい落とし穴があります。「仲良し」を作ることが円滑な人間関係につながるとは限りません。むしろ、本人を厳しい立場へと追いやってしまうこともありえます。昨日まで仲良くしていた人が、今日になって態度を豹変させてくるのはよくある話です。「仲良し」を信頼しすぎると、手痛いダメージを受けるでしょう。
また「特定の仲良し」を作ることで、実は「特定の敵」を作り出している場合もあります。「敵の仲良しも敵」という論理で動いている人は、職場において少なくありません。特に、女性は「派閥」「グループ」を作りたがる傾向にあり「敵か味方」で相手を分類しがちです。職場は友達作りではなく仕事をする場であることを忘れないようにしましょう。他人に深入りせず、誰とでも「そこそこ」の関係を保つ意識も大切です。
目立つ行動は避けるが吉
社会人として「目立つ」のは悪いことばかりではありません。目立つ社員は上司や顧客からすぐに覚えてもらえます。順調に行けば集団のリーダーとして振舞えることもあるでしょう。しかし、往々にして「目立つと叩かれる」傾向にあるのが女性社員の悲しい現状です。職場で目立ってしまうとやっかみや冷たい眼差しの対象となり、人間関係が崩れてしまいがちです。職場では意図して目立つ行動を控えるのが吉と言えるでしょう。
女性だからこそ、敏感に察知してしまうのが「男性社員に媚びる」言動です。「あの子、男の人とばかり楽しそうに話している」と同性に思われると、噂が広がり評判が悪くなっていきます。特に、人気のある上司や若い男性社員と会話するときは注意しましょう。「話し込まないようにする」「飲み会などのプライベートでも近づかないようにする」などの工夫が必要です。
人間関係に疲れたら！テレワークという働き方も
働く女性は面倒な人間関係に直面しがちで、仕事へのモチベーションを保ちにくいと言えます。いわゆる「女性の職場」では、ささいな言動が大袈裟に受け取られて立場を悪くするケースも珍しくありません。他人に気を遣って仕事をする毎日に疲れ切ったら、いっそ在宅ワークも視野に入れてみましょう。「テレワーク」という働き方であれば、人間関係の悩みを断ち切って穏やかな気持ちで続けられます。
テレワークは通信機器を用いて行う在宅ワークの呼び方です。たとえば、消費者窓口のオペレーション、テレアポなどの業務がテレワークとして広まっています。電話回線とパソコンさえあればテレワークに応募できますし、マニュアルが完備している仕事なら初心者でも安心して励めます。何より、他人の目を気にすることなくプライベート空間で仕事をできるのは大きな喜びとなるでしょう。
