仕事をしたいけれど、子供が小さかったり、家庭の事情で外の仕事は難しい。ということがあります。そのようなときに活用したいのが、在宅ワークです。家にいながら収入を得ることができるだけでなく、人や社会との関わりももてるのでおすすめです。しかし、在宅ワークをするために、必要な知識や資格はあるのでしょうか。在宅ワークは資格なしでも可能ですが、持っていたほうが有利に働くこともあります。おすすめの資格についてみていきましょう。
在宅ワークをするならあったほうがいい資格
在宅ワークをする、ということは自分である程度事務的、経理的な処理をしなければならないことが考えられます。もし、慣れていない場合には、必要以上にこれらの処理に時間がかかってしまい、こんなに大変だと思わなかった、ということになりかねません。あったほうがよい知識や資格について紹介します。
MOS
MOSの資格をご存じでしょうか。正式名称は「マイクロソフトオフィススペシャリスト」です。オフィスワークをしたことがある人であれば、WordやExcelを使いなれていることも多いでしょう。そのため、詳しい機能がわかっている場合はよいのですが、いままで使ったことがないという人にとっては、ぜひ取得しておきたい資格といえます。MOSの資格の勉強をしておくだけでも、PCを使った仕事を検討しているときにはとても役に立ちます。
日商簿記
簿記の資格がなんの役に立つのだろう、と思うかもしれませんが、在宅ワークを始めるときには必要不可欠な知識です。収入があるということは、自分自身で毎年確定申告をする必要がでてきますし、そのためには日々の収入や支出、経費などの管理を自分でしなければなりません。会社で仕事をしていたときは、会社がすべてやってくれていたことを、自分でやる必要がでてきます。簿記の知識があると、日々の経理作業の負荷が軽くなるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
持っていると生活全般に役立つのがファイナンシャルプランナーの資格です。在宅ワークをすると、いままで気づかなかったお金の疑問がでてくることがあります。また、配偶者や子供がいるときにも、将来の家計全体を計画的に見直すときにも役に立つでしょう。 これらの資格を取得することで、直接在宅ワークの仕事につながることは少ない可能性がありますが、知識があるとないとでは、在宅ワークの効率も違ってきます。
自宅で開業するのに有利な資格は?
好きなことや趣味、いままでの経験を活かして自宅で教室やお店を開きたいと考えることもあるでしょう。開業するためには、資格が必要なもの、必要ないものさまざまですが、持っているとよい資格について紹介します。
ネイリスト
ネイル好きが高じて、趣味でネイルを学んでいる人も多いのではないでしょうか。自分がネイリストになりたい、と考えたときに自宅で開業するためには、ネイリスト講座を受講するとよいでしょう。実技と座学の試験があり、必要な機材をそろえれば自宅でネイルサロンが開業できます。
エステサロン
ネイルと同様に、エステを自宅開業したいと考える人もいるでしょう。希望のエステサロンや化粧品会社と契約し、研修を受けることで自宅で開業することができます。化粧品などを販売する場合には販売スキルも必要になります。
ベビーマッサージ
子供が好きで、子供にかかわる仕事を希望している人は、ベビーマッサージの資格を取得するとよいでしょう。自分の子育ての経験も役に立ちますので、興味のある人はベビーマッサージ教室をのぞいてみてはいかがでしょうか。ベビーマッサージ教室では研修を開いていることも多いので、気になる教室の研修をうければ講師への道が開けます。自宅で開業することも可能で、マッサージ教室だけでなく、子育て中のママに対して他のサービスも提供できるかもしれません。
ポーセラーツ
アート系のセンスがある人、絵を描くことが好きな人はポーセラーツ教室を自宅で開業するという方法があります。ポーセラーツは、白い磁器にデザインを施して、オリジナルのお皿や、カップなどを作成するものです。ものづくりに興味があれば、挑戦しがいがあるのではないでしょうか。ポーセラーツの協会では、研修を受けることができ、試験に合格すれば自らが講師になることができます。
セラピスト
世の中には、さまざまな癒しが必要とされています。動物関連のアニマルセラピスト、食べ物に関するオーガニックフードセラピストなど、セラピスト関連の資格もたくさんあります。自分が興味のある分野でセラピストとして活躍できる可能性があります。
在宅ワークをしたい主婦におすすめの資格
開業したい仕事があまり思いつかない主婦の方におすすめの在宅ワークとして、Webを活用する仕事などがあります。
Webライター
書くことが苦にならない人はWebライターを目指してみてはいかがでしょうか。Webライターになるには、特別な資格は必要ありませんが、高度なライティング力を身につけるためには資格取得を検討してもよいでしょう。Webライティング能力検定(日本WEBライティング協会)は、ライティング力を試す試験です。自分の実力を試すために受験してみるのもひとつの方法です。また、WEBライティング技能検定(日本クラウドソーシング検定協会)では、Web上で月に一度ライティング試験を受けることができます。合格すればライティングスキルの実力を証明できます。
Webデザイナー
自分でWebサイトを作成、運営したことがある人におすすめなのが、Webデザイナーの資格です。厚生労働省認定の国家資格なので認知度は高いといえるでしょう。そのため、在宅ワークでWebデザインの仕事を請け負うときにも有利に働くことが考えられます。試験は筆記と実技試験があります。
翻訳者
外国語が得意、仕事や留学などの経験があり外国語が苦にならない人は、翻訳者として在宅ワークをする方法があります。資格があると信頼性が増すのでおすすめです。財団法人日本翻訳協会では「JTA公認翻訳専門職資格試験」を1年に4回実施しており、英語と中国語があります。
心理カウンセラー
心理カウンセラーになるには、臨床心理士資格を取得すると幅広い活躍が期待できるでしょう。民間では通信講座もありますので、自分にあった講座を受講して資格を取得できます。
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーは、保育関連の資格が取得できます。資格を取得すれば個人事業主で自宅で保育事業に携わることが可能になるでしょう。イギリス発祥のチャイルドマインダーという仕事ですが、日本チャイルドマインダー協会が発足しているので、資格取得を検討してみたいという人は問い合わせてみてはいかがでしょうか。
興味のあるテレワークに合わせた資格を取得しよう!
在宅ワークには、さまざまな仕事が存在しています。PCを使用してテレワークやWeb関連の仕事を外部の企業から請け負ったり、直接雇用されたりする方法があります。また、教室やサロンなどを立ち上げて個人事業主として開業を検討することもあるでしょう。それぞれの在宅ワークによって必要になる知識や経験、資格は異なります。そのため、自分が検討している在宅ワークに就くためにはどのような資格があると有利になるのか、事前に調べておくことが大切といえるでしょう。また、在宅ワークの仕事に直結していなくても、事務的、経理的な作業は在宅ワークの収入が増えていくにつれて、より複雑になっていくため事務処理の効率化は重要です。しかし、自分に足りない知識や経験を補足するための資格取得にはお金と時間がそれなりにかかります。資格が多ければ多いほどよい、ということではなく、自分に必要な資格をしっかり見極めて将来の在宅ワークに活かしていきましょう。