最近でも、厚生労働省の「統計不正問題」で、2018年の平均賃金は前年を下回っていた可能性が高いと話題になりましたが、実際に景気が良くなったとは感じない方も多いのではないでしょうか。人手不足にも関わらず、なかなか賃金が上昇しない日本の現状は、もはや悪夢のようにも思われます。
そしてさらに追い打ちをかけるように、今年の10月から始まる「消費税10%の増税」。給料も上がらないのに、消費税が今より2%もアップしては、家計にもかなりの痛手ですよね。
そのような中「働き方改革」の影響で、社員の副業を認める会社が増加しています。副業をすることで、本業の収入を補填するつもりが、気づけばそれ以上に収入が増える方も多く、スキルアップして昇格や転職、起業のきっかけとなる方もいらっしゃるようです。
そこで今回は、サラリーマンにおすすめの副業を、メリット・デメリットも踏まえてランキング形式でご紹介いたします。
今だからこそ副業がおすすめ!
これまでは副業といえば、あまり大っぴらにできないイメージがあり、中には会社に告げずにこっそりと行う方も多くいました。しかし冒頭でもお伝えしたように、長引く不況と働き方改革の影響で、大手企業でも社員に副業を認めるところが増えてきています。
社員が報酬を得る機会を容認することで、スキルアップにもつながりますし、組織的な制限を作らないことで優秀な人材を集め、長く続けやすい環境になるという意向があるようです。ただでさえ人手不足なのに、優秀な人材に辞められては、企業としては痛手でしかありませんからね。
実際に、選ぶ副業によって多くの経験や、知識を身に着けることが可能です。今までなかった経験を積むことは、本業においてもプラスに作用するでしょう。
おすすめの副業ランキング ベスト15
ここからはおすすめの副業ランキングを、15位からカウントダウン形式で発表。メリット・デメリットについても触れていきます。
15位 代行業
一口に代行業といってもジャンルは様々で、買い物代行・家事代行・お墓参り代行・荷物の預かり代行・友達や恋人代行などがあります。コストをかけずに始めるには、自分でホームページを作り、SEO対策・SNSの活用など専門的な知識が必要になります。アプリを利用して手軽に始められたりもしますが、やはり手数料を取られるのが痛いところです。
代行業のメリット
・これといったスキルは不要
・ジャンルにもよるが、基本初期費用がかからない
代行業のデメリット
・アプリや仲介業者などを利用して仕事を請け負うと、手数料が引かれる
・代行業を行っていると周知するのが難しい
14位 プライベートレッスン
マンツーマンで自分の得意分野を、レッスンとして提供する仕事です。語学やフィットネスなど、これまで培ってきたスキルを生かすことができ、時間も調整しやすいのが特徴です。ただし人に教えるだけのスキルが必要なのと、レッスンを行っているという宣伝が必要なので、代行業と同様にホームページの作成やSNSなどでの拡散、口コミ活用が必要になります。
プライベートレッスンのメリット
・自分の得意分野を活かせる
・うまくいけば顧客と長期的な契約もできる
プライベートレッスンのデメリット
・世間に周知するのが難しい
・人に教えるだけのスキルと指導力が必要
13位 不動産経営
現在それなりの資金がある方には「不動産経営」も収入を得る一つの手段です。しかし自己資金がなく、ローンを組んでまで不動産に投資するのはおすすめできません。管理会社に対する手数料や、不動産の管理にもお金がかかりますので、初期費用を回収するまでにも時間がかかります。
不動産経営のメリット
・体力・時間的負担がほとんどない
・自身の固定資産となる
不動産経営のデメリット
・初期費用の回収だけでも時間がかかる
・管理会社への手数料が発生する
・不動産の維持費・固定資産税がかかる
12位 通訳・翻訳
未経験者が始めるには難しいですが、通訳や翻訳といった副業もあります。翻訳の求人を見れば一目瞭然ですが「TOEIC 〇〇点以上」などの条件がありますので、現在スキルを持っている方には優位な副業といえます。翻訳の収入は、処理量に大きく影響するため、それなりのスピードが要求されます。
通訳・翻訳のメリット
・自分の持っているスキルを有効に活かせる
・専門性があるため、単価が高い
通訳・翻訳のデメリット
・スキルを持たない方には難しい
・求人の条件が存在する
11位 動画配信
インターネットの普及により、個人でも動画配信で稼いでいる方がいますね。動画配信に広告を載せて収入を得るのが一般的ですが、アクセス数が増えないと実際に稼ぐには難しいのが現実。ただ動画を流すだけでなく、効果的な編集などの知識も必要です。副業として成り立たせるには、かなり時間がかかるでしょう。
動画配信のメリット
・自分の好きな時間に作業がしやすい
・アクセス数が多いほど、収入が勝手に増える
動画配信のデメリット
・短期及び定期的な動画配信が必要
・配信内容によっては誹謗中傷を受けることもある
・動画編集などのスキルが必要
10位 セミナー業
自分の経験や資格を活用して、セミナーの講師として活躍している人もいます。ただし、セミナーに参加してもらうためには、セールス方法やそれなりの知識がないといけません。セミナーを開催しても満足してもらえなければ、リピート率も下がります。中には1回のセミナーで数十万稼ぐ方もいらっしゃいますが、それ相応の話術などが必要なため、成功者が少ないことは否めません。
セミナー業のメリット
・自分の経験やスキルを大いに活かせる
・受講者が増えれば1回の収入も大きくなる
セミナー業のデメリット
・過去にそれなりの実績がなければアピールできない
・人を納得させるだけの話術が必要
9位 カーシェアリング
個人の車を利用したい人に貸し出すカーシェアは、自分が車を使わない時間帯に他人に利用してもらうことで、利益になるという仕組みです。人気の車としては、外車やオープンカーなど、購入まではいかないけど一度は乗ってみたい車などが人気のようです。ただし、傷や事故についての補償には十分に注意が必要です。
カーシェアリングのメリット
・持っている車を貸し出すだけなので、スキルを要さない
・車を貸し出している間も、自由に自分の時間が使える
カーシェアリングのデメリット
・車を使う急な用事ができた場合に困る
・メンテナンスをしっかりしていないと、利用者とのトラブルが起きる場合もある
・傷や事故などのリスクも考えた補償対応が必要
8位 ネットショップ運営
手作りのアクセサリー販売や、安く仕入れた商品の転売など、ネットショップ運営にも色々あります。最近人気のアクセサリー販売は、作業量が多いわりに売れなければ赤字となる商売なので、実際に成功している方はほんの一握りのようです。
ネットショップ運営のメリット
・自分の趣味を生かせる
・自分の好きな時間に作業ができる
ネットショップ運営のデメリット
・売れなければ、実質赤字となる
・ネットショップのサイトや、アプリを利用すると手数料がかかる
・センスが要求される
7位 Uber Eats(ウーバーイーツ)
飲食店と消費者をつなぐ、話題のデリバリーサービスです。Uber Eatsに登録して、自転車や原動機付自転車で活動をします。主に都市部での需要が多いのですが、天候にも左右され、体力的な負担も大きいです。交通事故に関する補償などはないため、保険に加入することをおすすめします。
Uber Eatsのメリット
・運動にもなるため、健康的にも良い
・初期費用・運営費用などがかからない
・自身の空いた時間で働ける
Uber Eatsのデメリット
・連絡が入らないと、時間の無駄になる
・交通事故の補償がない
・天候に左右されやすい
6位 スポットコンサル
スポットコンサルとは「アドバイザー」として登録されている人の中から、企業が最適な人を選び、アドバイザーはプロジェクトや案件ごとにコンサルを行うというサービスです。本業のスキルを活かせるので負担が少なくできますが、本業としている会社の情報漏洩や、競合他社にならないよう注意が必要です。
スポットコンサルのメリット
・本業の知識を活かせる
・初期費用・運営費用がかからない
スポットコンサルのデメリット
・本業でそれなりの実績を上げていないと「アドバイザー」して選ばれにくい
・相談前に相手がどんな方なのかを、あまり理解できない場合もある
・サイトを通して受注するので手数料が取られる
5位 投資
第5位にランクインしたのが「投資」です。投資と言っても種類は様々で、株式・FX(外国為替証拠金取引)などがあります。ある程度資金に余裕のある方で、投資に興味がある方向けになります。株式・FXに関しては、ネット証券会社などを利用することで、スマートフォンからの売買も簡単にできます。
投資のメリット
・基本的に時間に縛られることがない
・体にかかる負担が少ない
・方法によっては、大きな利益を得ることも可能
投資のデメリット
・ギャンブル的な要素が高い
・初心者には不向き
・資金を大きく減らしてしまう可能性も否定できない
4位 治験アルバイト
治験とは、製薬会社が開発した新しい医薬品や医療機器の効果や安全性などを、人の体を使ってチェックする仕事です。綿密な動物実験を経て開発された薬や、すでに海外で使用されている薬などの試験が主です。内容としては、通院タイプで1日1~2万円、入院タイプでは1週間で10万円以上稼ぐこともできます。
治験アルバイトのメリット
・無料で健康診断が受けられる
・知識やスキルを必要としない
・短期間で高収入を得られる
・社会貢献にもつながる
治験アルバイトのデメリット
・副作用がないという保証はない
・頻繁に治験をすることはできない
・禁酒、禁煙のほか、治験中は生活に制限される項目が多い
3位 クラウドソーシング
クラウドソーシングとは「インターネット上で不特定多数の人に業務を依頼すること」を言います。仕事を委託したい企業や個人と、仕事を引き受けたい人をマッチングし、報酬の支払いまで全てサイト上で完結するWebサービスです。
プログラミングやデザイン、ライティング、データ入力など、業務内容は多岐に渡りますが、ほとんどが在宅で出来るお仕事です。
クラウドソーシングのメリット
・自分のスキルを活かしやすい
・案件が獲得しやすい
・好きな時間に出来る仕事がほとんど
クラウドソーシングのデメリット
・低単価な案件が多い
・手数料がかかる
2位 アポイントセッティング
アポセッティングとは、お客様を紹介してほしい企業からの依頼を受け、知り合いの企業を紹介し、商談を設定する仕事のことです。アポイントを取るだけで、商談が成立しなくても報酬がもらえることがほとんどなので、営業経験者にはもってこいの仕事ですね。1件当たり1万円~と報酬も高く、1ヶ月で30万円稼いでしまう方もいらっしゃるとか…。
アポイントセッティングのメリット
・すきま時間に行える
・営業スキルを高められる
・基本的にはアポのセッティングだけで報酬がもらえる
アポイントセッティングのデメリット
・人脈に自信のない方は収入を上げることが難しい
・人との対話が得意でない人は苦労するかもしれない
・一部商談成立後に報酬が発生する案件がある
1位 在宅コールセンター
第1位に輝いたのは「在宅コールセンター」。通常オフィスで行うコールセンター業務を、自宅で行うのが、在宅コールセンターのお仕事です。通勤する必要がないので、時間も有効に使え、短時間からでも仕事ができるので、現在人気のある働き方の一つです。
マニュアルや研修も整っているため、初心者でも始めやすく、帰宅後の時間を利用して働くサラリーマンも多いです。時給ではなく、電話1件〇円・契約1件〇円と成果報酬制が多いので、時給に換算すると1,000円以上となるケースもあり、契約はさらに報酬が大きいので、未経験者でも稼げる在宅ワークとして挙げられます。
在宅コールセンターのメリット
・未経験でも始めやすい
・在宅ワークの中では安定した高収入
・勤務時間などの調整がしやすい
・応対スキルを身につけることができる
在宅コールセンターのデメリット
・サポート体制が整っていないと働きにくい
・クレーム対応などの場合、精神的に疲れる
・人によってはネット環境などを用意する必要がある
>さらに詳しく在宅コールセンターの在宅ワークについて知りたい方はこちら
まとめ
今回は、サラリーマンにおすすめの副業を、ランキング形式でご紹介いたしました。ざっと挙げただけでも、さまざまな種類があることがおわかりいただけたかと思います。中には大きく稼げる副業もありますが、実際にふたを開けてみると、稼げている人はごく僅か。さらには未経験者や、スキル・資金を持っていない人にはできない仕事もありましたね。
仕事とは、できる人に教えてもらいながら取り組むから、稼げるようになるものですよね。Webで検索すれば副業のやり方も載ってはいますが、どれが本当なのか分かりません。それに本当に稼いでいる人が、苦労をして成し遂げた方法を無料で提供するでしょうか?どうせなら成功したプロセスも販売して、利益を得たいというのが普通の考えではないでしょうか。
1位に選ばれた「在宅コールセンター」の仕事は、基本的に初期費用や運営費などもかかりません。マニュアルやサポートも充実しているので、未経験からでもできるようになります。最初は苦手意識を持っていた方も、少しずつ慣れて「コミュニケーション力」がアップします。コミュニケーション力がアップするということは、人間関係を築くという意味で、本業にも大きく影響があります。本業と副業がまさに「Win・Winの関係」と相乗効果を生み出すことも、在宅コールセンターの大きなメリットともいえるのではないでしょうか。