従来までの「在宅ワーク」といえば、副業のイメージが強くありましたが、育児や介護、ご自身の病気などやむを得ない理由で会社に出勤することができず、女性に限らず男性でも家で仕事をできる「在宅ワーク」のニーズが高まっています。
さらに現在は、国が推進する働き方改革の推進により、新たなワークスタイルとして「在宅ワーク」を取り入れている企業も増えています。
では実際に家でできる仕事を見つけるには、どのように探したら良いのでしょうか。
ここでは男性が家できる仕事のを探すオススメ方法や、注意点について分かりやすく解説していきます。
男性が家でできる仕事を探す方法は?
一般的に仕事探しといえば、求人サイトや就職支援サービスをなどを使って探すことがほとんどです。では「在宅ワーク」の仕事を探す場合は、どんな方法があるのでしょうか。代表的なものをいくつかご紹介します。
求人サイトで探す
在宅ワークのお仕事を探す方法として一般的なものが、インターネットを利用して探す方法です。最近では在宅ワークに特化した専門サイトもあり、職種や業種など自身のスキルや希望を絞って探すことができます。
また募集職種は、パソコンとネット環境があれば仕事ができるweb関連の仕事が多く、プログラミングやデザインなど、Web制作関連のスキルを持っている人であれば、有利に働いたりすることもあります。自分の知識や経験、スキルがあればどんどんアピールしていきましょう。
なお未経験でもできる仕事になると、データ入力や在宅コールセンターなどがあり、それらは時給制や出来高制の報酬型を設定している会社が多いようです。ただし少しずつ実績や経験を積み重ねていくことで、収入を増やすことができます。
>さらに詳しくデータ入力の在宅ワークについて知りたい方はこちら
>さらに詳しく在宅コールセンターの在宅ワークについて知りたい方はこちら
現職で在宅で仕事をしたいと希望を出す
会社や仕事内容にもよりますが、現在の職場で在宅勤務が可能かどうか希望を出すことも一つの方法です。
最近では大手企業やIT企業などで、働き方改革の一つとして、積極的に在宅ワークを活用するところも増えてきています。営業職であれば直行・直帰でそのまま営業先に行くスタイルや、電話を使ったテレアポなどの仕事も在宅可能なケースが多いです。まずは現在の仕事は在宅可能かどうか、部署異動で在宅が叶うかなど確認してみるといいでしょう。
知り合いに仕事がないか聞いてみる
そのほかにも、知り合いに仕事を紹介してもらう方法などもあります。サイトで探す場合に比べて、紹介者を通して人となりを伝えてもらうこともでき、先方からの信用度も高くなります。初めから良い条件の仕事を紹介してくれる可能性も高いため、こんなはずじゃなかったといったミスマッチも起きにくいでしょう。
仕事を探す時の注意点
在宅ワークを探す場合、ネット上で募集しているサイトに自分で登録して応募するケースが大半ですが、そのなかには慎重に選ばないと危ないケースも潜んでいます。ここでは後悔のない仕事探しを行ってもらうための注意点や、仕事を探す際のポイントについてお伝えします。
詐欺には注意
「初心者でもOK」「高収入」「だれでも簡単」などを謳っている求人サイトやSNSのなかには、詐欺まがいの行為をたくらんでいる業者も紛れ込んでいます。
実際に被害に遭った人も多数いるので、求人を探す場合には注意が必要です。たとえば、教材費や研修費という名目で請求されてしまい、支払ったとたんに業者と音信不通になり、お金をだまし取られたというケースがあります。在宅ワークの仕事には、事前にお金を支払わなければいけないといった状況はほとんどありません。
そのような被害に遭わないためにも、好条件を謳っている求人には簡単に応募しないこと、応募する前に会社名や事業内容、電話番号に住所など最低限の情報は検索して、信頼できる会社なのかどうか確認することが必要です。
「稼げる」という基準で選ぶと大変
在宅ワークを探すときに「稼げる」からという理由だけで選んでしまうと、後から大変な思いをすることもあります。自分のやりたくない業務内容や、想像以上に負荷のかかる仕事でストレスが溜まったりして、いくら収入が増えても体調を崩してしまうということもあります。
数ある求人のなかで、どの仕事を選ぶべきか迷ってしまうこともあるかと思います。そんなときの判断基準として「自分に合っているか」「継続できるか」「興味がある分野なのか」などを具体的にイメージして判断すると、実際に働いた後のギャップも生まれにくいでしょう。
自分の経験やスキルを活かせるものを選ぶのが〇
在宅ワークをはじめるには、いままでの実務経験やスキルを活かせる仕事を選ぶと、好条件の仕事に就ける可能性が高いです。特にweb系の実務経験や資格がある人は需要も高く、在宅ワークで活かせる仕事なので、希望にあった仕事が見つけやすいかもしれません。
一方、未経験の人や得意分野のない人にとっては、在宅ワークの仕事を探すのは難しいのか?といったらそうではありません。在宅ワークのなかには、未経験から始められる仕事も沢山あるため、まずは求人を確認してみましょう。
はじめは慣れない仕事にきつい思いをするかもしれませんが、少しずつスキルや信頼を積み重ねることで待遇面もよくなっていくため、地道に下積みを重ねていきましょう。
在宅を本業にしたいならまず副業で始める
在宅ワークといっても、本業で稼ぐまでにはある程度のコツがいります。そのコツをつかむまでには収入もそこまで増えないため、まずは副業としてはじめることをオススメします。
実際にサラリーマンとして働きながら、帰宅後や休日に家でできる仕事に取り組んでいる人もいます。少しずついろいろな仕事を経験していくうちに、実績やスキルは身についてくるため、やがて専業にする道が開けてくるかもしれません。
仕事を依頼する側も、実績を重視している場合が多いので、実績を認めてもらえれば、高報酬を見込めます。まずは副業で始めて、実績と経験を積んできたら徐々に本業として移行してくのがいいでしょう。
在宅で仕事をするのであれば必要な知識
在宅ワーカーとして働くには、仕事をするうえである程度必要な知識を身につけておかなければいけません。会社員から在宅ワークに転向した場合に変わる社会保険や、確定申告などはどうなるのでしょうか。
雇用保険について
これまで会社員として収入を得ていた人が、退職し在宅ワーカーへ転向すると、初年度の健康保険料が高く支払いが苦しくなるというリスクもあります。会社員から個人事業主である在宅ワーカーに転向する場合は、このようなリスクにも備える必要があります。
また在宅ワーカーに転向した場合、会社に所属するか、個人事業主としてやるかによって年金や保険などの補償が変わってきます。もし会社に属しているのであれば、これまでのように社会保険などの加入や年金手続きなどを、すべて会社で対応してくれるため、万が一怪我や病気をしたときも安心して病院で受診することが可能です。
一方、個人事業主の場合だと、今まで通りの補償を受けることはできなくなります。個人的に国民年金や国民健康保険などに加入する必要があります。
しかし現在業種次第では、個人事業主でも加入できる健康保険があります。それは「文芸美術国民健康保険組合」という団体で、一定の条件を満たしたイラストレーター・漫画家・ライター・webデザイナーなどが加入することができます。確定申告の際の所得が300万円以上であれば、こちらの組合への加入も視野に入れるといいでしょう。
確定申告について
会社に所属していると、確定申告タイミングで、1年間支払った所得税などを還付する「年末調整」を行ってくれます。在宅ワーカーになった場合でも、会社に所属していれば年に一回年末調整の紙を提出すれば、会社がかわりにその業務を行ってくれます。
しかし個人事業主の場合だと、自分で確定申告をおこなう必要があります。確定申告とは「1年間の収支を明確にして、それに伴う税金を払う」というもので、年に1回税務署に申告しなければいけません。所得が基礎控除の38万円を超える人は対象となるので、必要書類や帳簿などでしっかり管理しておきましょう。
家族がいる人は同意、協力を得よう
会社員から在宅ワークへの転向を検討している人のなかには、家族がいる人も多いでしょう。家族がいるうえで在宅ワークへ転向する場合、家族の同意や協力が必要不可欠になります。
在宅ワークで安定した生活を送れるかどうかは、始まってみないと分からない部分も大きいです。そのためはじめのうちは、経済面での協力や負担をかけることもあると思います。基本的に家で仕事をすることがベースとなるので、例えば家族が思い切りテレビを観たいとき、遊びたいというときなど、集中して仕事をすることが難しいこともあるでしょう。
さらに普段家にいるため「家事や子供の世話」など頼られることも増えてくるかと思います。そのため家族へは、適宜作業内容を伝えたり、メリハリのある仕事を行うことで、仕事への理解を深めてもらうことにつとめましょう。
まとめ
今回は、男性でも家で仕事ができる「在宅ワーク」の探し方や注意点などについてお伝えしました。
最近では働き方改革により、個人の事情で会社に所属しなくても、自由に場所を選ばず働ける「在宅ワーク」を積極的に取り入れる企業も増えてきています。
在宅ワークを検討している人は、専門求人サイトなどでチェックしてみることをオススメします。特にweb系の仕事であれば、家にいながら高収入も狙えるので、家族のいる男性にもオススメの仕事といえるでしょう。
いきなり「在宅ワーク」を本業にするのが難しい方は、まずは副業からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。