在宅ワークは通勤がなく、自分の空いた時間を活用できるのが魅力のひとつです。家事や育児にも気を配りながら働けることで主婦層にも人気ですが、「どれくらいの収入が得られるのか」が気になるところでしょう。そこで、今回は在宅ワーカーの平均月収や時給換算した場合の金額について紹介していきます。また、実際に可能な在宅ワークにはどのようなものがあるのか、働く上で必要な考え方や仕事の選び方についても解説していきます。
みんな在宅ワークでどれぐらい稼いでいるの?
在宅ワークという言葉はよく聞いても、実際にはどれぐらい稼げるものなのか分からない人は多いかもしれません。周囲に在宅ワークをしている人がいても、収入などの話題になればなかなか聞けないのが現状でしょう。
<過去1年間における在宅ワークの仕事による平均的な月収(一ヶ月あたりの手取り)>
月収 | 割合 |
5万円以下 | 27.7% |
6〜9万円 | 18.0% |
10〜19万円 | 18.5% |
20〜29万円 | 13.7% |
30〜39万円 | 8.7% |
40〜49万円 | 4.9% |
50〜69万円 | 5.1% |
70〜99万円 | 1.8% |
100万円以上 | 1.8% |
厚生労働省の「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」によれば、在宅ワークの平均月収は5万円以下が27.7%、6万~9万円が18.0%となっています。
ただし40万以上の人も決して少なくはありません。少数ではありますが、100万円を超えている人も存在します。 収入が9万以下という人はおよそ半数にのぼるものの、20万円を超えている人は全体の約20%を占め、決して稼げない働き方ではないことがうかがえます。また、9万円以下という人の中には育児や家事との両立にダブルワークの人も含まれているので、特に少ない額とはいえないでしょう。
在宅ワークの業種別、平均収入を知りたい!
では在宅ワークの種類別に、どのぐらいの収入が得られるのか代表的なものをご紹介していきます。
<内職>
商品を袋に詰めたり封筒にシールを貼ったりといった、いわゆる内職系の在宅ワークは月給いくらというより●個封入でいくら、といった単価制を採用しているところが多いです。なのでこのような内職系は月収にもばらつきがあり、だいたいにして数千円〜数万円の収入を得ているという方が多いようです。
収入にばらつきがある、あるいは水準は低めな反面、決められた個数をこなせば収入を得られるため、短時間の在宅ワークを望む方や、在宅ワークをやってみたいという初心者の方にも人気があります。
<データ入力>
企業がアンケートを取った時に、得られた情報や顧客に関するデータをパソコンに入力するタイプの仕事です。育児などでまとまった時間が取れない方にも人気の仕事です。
データ入力在宅ワークの相場はだいたい1万円〜6万円のところが多く、家計の足しに働きたいという人にとっては一考の余地があるのではないでしょうか。
>さらに詳しくデータ入力の在宅ワークについて知りたい方はこちら
<専門職>
在宅コールセンターやプログラマー、建築関連のCADデータ作成や印刷物のデザインなど、専門的な知識が要求される在宅ワークは自ずと給料も高くなります。在宅ワークで高収入を得ている人の多くが、このような泉温知識を要する仕事についている事が多いです。
これらの専門知識を要する仕事は単価も高く、月の収入が10万円から20万円を超えることも多くあります。資格を持っており、しっかりお金を稼いで在宅で働きたい方にはこちらのタイプの在宅もオススメですよ。
在宅コールセンターなら高収入も可能
在宅ワークにはさまざまなものがあります。webライターやDTPデザイン、翻訳などは、資格や経験を活かすことができ、さらに高収入が見込める仕事です。どれも、パソコンとそれぞれの仕事に必要な機器類やソフトなどをそろえることで始められるという手軽さを持っています。それと同じような環境設定で可能な仕事に「在宅コールセンター」があります。
業務内容は業種に応じて違いますが、サービスや商品の案内にサポートなどを電話オペレーターとして行うのが主な業務です。その他、必要に応じて情報を入力する業務もともないます。つまり、自宅をコールセンターにするという働き方で、注目が高まっている在宅ワークのひとつなのです。お客様との会話が必要ですが、研修をていねいに行ってくれる企業が多く、初心者でも活躍している人が多いのが特徴でしょう。分からない点のフォローや、横のつながりが多いという働きやすさもあります。
簡単なサポートでも、月に数万円程度の報酬が得られますが、さらに高収入を狙うことも可能です。商品アンケートやアポイント獲得を行うアウトバウンド系のコールセンターであれば、成果に対して報酬が得られます。10万円を超える月収を得られる企業もあるので、生活費の軸にしているという人も少なくはありません。
>さらに詳しく在宅コールセンターの在宅ワークについて知りたい方はこちら
お金だけがすべてじゃない!やりがいや楽しさも重視しよう
海外では、新しい働き方のひとつとして早い段階から在宅ワークに力を入れています。そのひとつには、女性の社会進出を容易にするという考え方もあります。
日本なら、介護や育児という、働く条件の足かせになっていたような問題にも左右されない働き方が可能ということです。身体上の問題やなんらかの事情を抱えて会社勤務が困難な人や、ダブルワークを希望する人にとっても、在宅ワークは大きな可能性を秘めているといえます。他にも、大人数の中で働くのが苦手な人も自分の才能を活かせるのは、本人にとっても社会にとっても大きなメリットになるでしょう。
従来の働き方と異なる分、在宅ワークではそれを十分に活かした仕事選びをすることがポイントです。もちろん、高収入を得ることは目標のひとつとして考えなければなりません。しかし、それだけに囚われてしまうと、自分が求めていない仕事やストレスといった悩みを生んでしまうこともあります。仕事は継続するものです。
まずは、自分の資格や才能、経験が活かせることが大切といえます。報酬が高くてもイヤイヤ仕事をすすめるのでは本末転倒です。そのため、自分が楽しみながら、労働と目標に見合った報酬を手にできるような仕事選びをしましょう。