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公開日:2019-08-09 最終更新日:2020-08-26

【呼び方】在宅ワーク・リモートワーク・内職・副業の違いを解説!

2016年に政府が働き改革を掲げたことで、在宅ワークを始める人が増えました。企業も社員が働きやすい環境を整えようと、副業を認めるところが少しずつ増えています。

インターネットで「在宅ワーク」と検索すると、「内職」「リモートワーク」「副業」などの文字も一緒にヒットしますが、それぞれどのような違いがあるか知っていますか。

今回は、次の4つの働き方の違いについて詳しく解説していきます。

  • 内職
  • 在宅ワーク
  • リモートワーク
  • 副業

在宅ワークを始めようとしている人は、ぜひチェックしてくださいね。それぞれの具体的な仕事の種類もあわせて紹介します。



内職とは

「在宅ワーク」と聞くと内職を思い浮かべる人が多いですが、自宅で作業をするので間違ってはいません。
ただし、法律上は内職と在宅ワークの認識が少し異なっています。まずは内職がどのような働き方なのか簡単に説明していきます。

内職は基本的には手で作業をして、所定の賃金を受け取れる働き方です。
パソコンの知識や専門的なスキルは内職には必要なく、誰でも始められる作業で内職の未経験者であっても気軽に始められます。

バーコードや宛名シールなどを貼り付けるシール貼りや物流会社や製造業者などから部品を受け取って組み立て、梱包作業などの軽作業が内職の仕事です。
単純作業が中心になるので単価が低く、あらかじめ決められている納期や納品数を目標にコツコツ作業を進めていくことになります。
内職は、自分が作業をした分のお金が受け取れる完全出来高制になっていることがほとんどです。

先に少し触れましたが、内職は家内労働法に基づいている働き方で、法律上内職従事者は被雇用者に分類されます。

厚生労働省によると、内職を委託する者はトラブルを防止するために仕事内容や報酬などに関する条件を記載した家内労働手帳を交付することになっています。
また、最低工賃制度が定められており、仕事の一定の単位ごとに工賃の最低額も決められているのです。
つまり、内職は家内労働法によって安全面や工賃の最低金額などの労働環境が最低限保障されている働き方だと言えます。

内職の具体的な仕事内容

続いて、内職の具体的な仕事の種類を紹介していきます。今回紹介するのは、次の3つの仕事です。

  • 宛名書き
  • 袋詰め
  • ダイレクトメールの封入

それぞれの仕事内容をチェックしていきましょう。

・宛名書き

宛名書きは、自宅に届いた数百枚のハガキや封筒にひたすら手書きで宛名を書いていく仕事です。委託者によっては、仕事場に材料などを取りに行くケースもあります。

最近は手書きではなく、パソコンで宛名を打ち出すように依頼されることも増えています。デジタルの宛名書きをする場合は、パソコンだけでなく、プリンターを準備しなければいけない場合もあるので事前に確認しましょう。

・袋詰め

袋詰めは、商品や部品などを袋に詰めていく作業です。必要な商品や部品などは自宅に郵送されることが多く、何を袋に詰めていくかによって単価が異なります。

・ダイレクトメールの封入

ダイレクトメールの封入は、封筒に宣伝チラシやキャンペーン案内などが印刷された用紙を折って入れていく作業です。封筒にのり付けをして委託者に手渡します。

>さらに詳しく内職の在宅ワークについて知りたい方はこちら

在宅ワークとは

在宅ワークとは、自宅で仕事をする働き方です。厚生労働省の在宅ワークの適正な実施のためのガイドラインによると、在宅形態でパソコンなどの情報通信機器を活用して、請負契約に基づいたサービスの提供などをする働き方が在宅ワークです。在宅ワークで収入を得る人のことを在宅ワーカーと呼ぶこともあります。

在宅ワークの適切な実施のためのガイドラインは2000年に策定されましたが、インターネットを使った仕事が在宅ワークの中心になったことを背景に、2010年に改定されました。

在宅ワークを始めようと考えている人は、仕事を受ける前にぜひ一度このガイドラインに目を通すことをおすすめします。
在宅ワークの定義をしっかり理解できるのはもちろん、どのような仕事が悪質なのか判断する目安にもなります。

内職は手を動かした分だけお金に繋がりましたが、在宅ワークは頭を使う仕事も多いです。例えば、パソコンなどのデジタルメディアを使用したデータの収集・整理や外国語の翻訳などがあります。
インターネットを使ったクラウドソーシング型の仕事が、在宅ワークとして人気を集めているのでデータ入力や商品発送代行などもあります。

>さらに詳しくデータ入力の在宅ワークについて知りたい方はこちら

在宅ワークをして収入を得る人は法律上、個人事業主に分類されます。下請法という法律が適用されますが、内職と違って最低賃金の保証がない点が在宅ワークの特徴です。
また、在宅ワークは特定の会社に所属せずに独立して仕事をするため、基本的には仕事の依頼者であるクライアントと取引をして仕事をこなす働き方になります。
後ほど紹介するリモートワークと在宅ワークの違いがあいまいな人も多いですが、リモートワークは会社に所属して仕事をする働き方です。

在宅ワークの具体的な仕事内容

在宅ワークの仕事の例として、次の3つを紹介します。

  • 翻訳
  • ライティング
  • テープ起こし・文字起こし

・翻訳

外国語の論文や小説などを日本語に翻訳する仕事です。まだそれほど数は多くありませんが、短い動画の翻訳を依頼されることもあります。経験やスキルがクライアントに認められると映画などの翻訳に携われる可能性もあるので、夢がある仕事です。

外国語の理解はもちろん、作品の雰囲気や話者のイメージなどに合った言葉選びが求められます。

・ライティング

ライティングは、Web上に公開されている記事を執筆する仕事です。クライアントから依頼されたテーマに沿って文章を作成します。分かりやすく伝わりやすい文章が求められるのはもちろん、ネット検索で上位にヒットするように工夫が施された記事が重宝されます。

・テープ起こし・文字起こし

テープ起こし・文字起こしは、録音された音声データや動画を文字に起こす仕事です。単に音声を文字に起こすのではなく、クライアントの意向に合わせて文字の表記を変えたり、不要な言葉を抜いたりなどの作業も求められます。

>さらに詳しくテープ起こしの在宅ワークについて知りたい方はこちら

リモートワークとは

リモートワークは、テレワークとほとんど同じ意味合いの働き方です。
一般社団法人 日本テレワーク協会によると、テレワークとは情報通信技術であるICT(Information and Communication Technology)を使って、時間や場所に捉われずに柔軟な働き方をすることで、tele(離れたところ)とwork(働く)の造語です。

同協会によれば、テレワークは次の3つの種類に分けられます。

  • 在宅勤務
  • モバイルワーク
  • サテライトオフィス

それぞれの内容について簡単に説明します。

テレワークのひとつである在宅勤務は、自宅で仕事をしながら会社とインターネットや電話などで連絡を取りながら仕事をする働き方です。
仕事をする状況は先に紹介した在宅ワークと似ていますが、テレワークとの違いについては先に説明したとおり、会社に所属しているか否かが異なります。

3種類あるテレワークのうち、モバイルワークは移動中や顧客先などで携帯電話やパソコンを使って仕事をする働き方です。
腰を据えて作業をするというよりは、ながら作業に近いイメージと言えます。

サテライトオフィス勤務は、勤務している会社以外の場所で仕事をする働き方です。具体的には、会社が指定するオフィススペースやサテライト店などで作業することになります。
ちなみに、都市にある企業は郊外にサテライトを置くのに対して、地方の企業は都心部にサテライトを置く違いがあります。

先に少しふれた通り、テレワークとリモートワークは同じ働き方を示すことが多いです。「テレワーク」という言葉がリモートワークよりも浸透している理由としては、「職場意識改善助成金(テレワークコース)」という制度があることになります。
職場意識改善助成金は条件を満たした企業が国からお金をもらえる制度ですが、この助成金があるために政府でもリモートワークではなく「テレワーク」を使うことが多くなっています。

リモートワークは、基本的にチームでひとつのプロジェクトを進める場合に使われるケースが多いです。もう少し具体的に言えば、会社以外で専門的なスキルを持った人が仕事をする働き方です。
たとえば、WebデザインやITエンジニアリングをする場合など、ひとつの制作物を完成させるのにたくさんの人の専門的なスキルが必要な仕事をする場合にリモートワークの形態が採られることが増えてきています。

WebデザインやITエンジニアリングなどの場合、高度なスキルを最終的にひとつに集合させる必要はありますが、制作物ができる過程で全員が同じ場所にいる必要はありません。
普段はSNSやチャットツールなどを利用して連絡を取り合えば、事足りるわけです。

リモートワークの具体的な仕事内容

リモートワークの具体的な仕事例として、先に少し触れた2つの仕事を簡単に紹介します。

  • Webデザイン
  • ITエンジニアリング

いずれの仕事も会社に通勤していないだけで、基本的な作業内容に違いはありませんがチェックしておきましょう。

・Webデザイン

WebデザインはWeb上のデザインをする仕事ですが、プログラミングやコーディングも任されることもあります。
効率良く作業ができれば、会社の報酬形態にもよりますが給料がアップする可能性がある点がリモートワークで働く魅力です。

・ITエンジニアリング

ITエンジニアリングは、システムやサーバー、ネットワークなどのITに関する開発や管理などをする仕事です。
情報リテラシーが求められますが、Webデザインと同じく作業効率が良ければ会社勤務よりも報酬がアップする可能性があります。

副業とは

法律上の定義はありませんが、副業とは本業と別の収入を得るための仕事です。
ちなみに得られる収入による基準はなく、金額に関わらず、勤めている会社とは別に収入があれば副業に該当します。

政府が進める働き方改革によって、少しずつ副業を解禁する企業が増えてきています。
「本業以外に収入がもらえるなら今すぐにでも始めたい」と考える人がいるかもしれませんが、基本的に本業の会社の就業規則で認められていなければ、副業はできません。

副業を始めようか悩んでいる人は、まず会社の人事部などに副業が許可されているか確認することをおすすめします。
会社に黙って副業をする人もいるようですが、後々大きなトラブルに発展する可能性があるので注意しましょう。

副業の具体的な仕事内容

先に説明した通り、本業以外の収入があれば副業に該当するのでどの仕事でも副業になりますが、例として次の2つを紹介します。

  • アフィリエイト
  • 投資

それぞれの仕事内容について簡単に見ておきましょう。

・アフィリエイト

アフィリエイトは自分のブログで、企業から依頼された商品やサービスの広告を付けて紹介する仕事です。広告を見た読者が商品を購入したり、サービスを利用したりなどすると報酬が得られます。

・投資

投資は、株や債券などに対して資金を投じて利益を得ます。金融機関を通す投資が主流ですが、最近では金融機関を通さずに自分で直接投資をして、手数料を押さえてより利益を追及する人も増えています。

まとめ

在宅ワークを始める人は増えていますが、リモートワークや内職、副業などと意味を混同してしまう人が非常に多いです。

確かに、それぞれの概念や認識、仕事内容などが重複する部分があるので、きちんとした理解をすることが難しいのもうなづけます。
しかし、内職と在宅ワークは法律が異なりますし、リモートワークと内職は働き方に違いがあります。会社に勤務している人が在宅ワークや内職などで副収入を得ると、副業とみなされます。混同されやすい働き方ではありますが、きちんと違いがあることを押さえておきましょう。

新しく仕事をやりたいと考えている人は、今回紹介した内容を参考に自分に合った作業を始めてみてください。
基本的にいずれの仕事も初期費用がいらない場合が多いので、簡単に仕事を始められて合っていなければすぐに方向転換できるのが魅力でもあります。

社会全体で働き方が見直されているので、この機会に自分にとってどのような仕事のやり方が適しているのか考えてみることをおすすめします。



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